今までスキルやツールについて紹介してきましたが、今回はコーチングで行うセッション(話し合い)の大まかな流れについて説明します。
1.主題(テーマ)を決める
まずは、話したい主題を決めてもらいます。
・お話ししたいことはありますか?
・今日のテーマは何ですか?
2.現状の把握と明確化
主題が決まったら、現状を把握し、焦点を明確にしてもらいます。
・どんな現状ですか?
・具体的にはどういったことですか?
・例えばどんな感じですか?
3.ゴールを決める
現状が明らかになったら、コーチングセッションのゴールを決めます。ここで本当のテーマが明らかになる場合もあります。
・どうなったら良いですか?
・この時間で何を決めたいですか?
・テーマは〇〇ですが、お話からすると□□が本当のテーマだと思いますがどうですか?
4.想いを掘り下げる
想い(思考および感情)を掘り下げて味わってもらいます。
拡大質問(どう~?)や、反映、承認・認知などのスキルを使います。
・現状についてどう思いますか?
・どんな気持ですか?
・~なんですね。
・~を感じます。
5.舵取り
ここから、どうアプローチするか舵取りを行います。
「最高の瞬間」などを聴いて気持ちを高めていくか、想いを掘り下げ続けるか、視点を変えるなど、コーチングを行う側の腕の見せ所です。
・今までの人生で一番うまくいったことは?
・それがうまくいったら、どうなりますか?
・その想いをどうしたいですか?
・尊敬する人、好きなモノになったら、どうしますか?
・他にどんな見方ができますか?
6.行動を促す、気づきを深める、継続する仕組みを作る
最後に、行動につなげるアクションを起こしてもらったり、気づきを深めるといった事をします。
提案や要望、仕組みづくりや設問など、宿題を決めてもらい、確認をします。
・その気持ちで、明日からできることは?
・次回まで、〇〇について考えて頂けますか?
・いつまでに何をやりますか?
コーチングを行う上で、大体の流れがつかめるのではないかと思います。
ただし、コーチングのセッションはクライアントと一緒にその都度作り上げていくもので、どれが正解といったものはありませんのでご注意ください。
ひとつの例として参考にして頂ければ嬉しいです。
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