コーチング資料集|自由の森

株式会社自由の森

コーチング資料集

コーチングの実践に役立つ資料集です。タイトルをタップすると本文が表示されます。

「問題解決大全」は仕事はもちろん、コーチングにも応用できる最強のツール集だった!

「アイデア大全」に引き続き、読書猿さんの「問題解決大全」を読みました。アイデア大全と同様に、問題解決についてのツールが37種類詰め込まれていて、仕事で活かせるのはもちろんのこと、コーチングにも応用できる内容でした。

この記事では、概要を示すとともに、コーチングでどのように活かすかに加えて、読んでいく中で得られた見解について説明します。

あらゆる分野を横断した問題解決の総まとめ

著者の読書猿さんはその名から想像できるように、とてつもない量の本を読んでいる方で、古今東西のあらゆる分野から問題解決についての知見を網羅しています。

まえがきを読むだけでも、「問題解決とは何か」という哲学的な視点から、様々な知見が得られる充実した内容で、アイデア大全と同様に読み物としても圧倒的に面白いです。

肝心のツールはレシピとサンプル、レビューで構成され、まずは方法と使用例が示され、やり方を掴んでから解説が入るので、理解しやすくなっています。

この本のツールを熟知して自在に使いこなすことができれば、ありとあらゆる問題に対処できるでしょう。特に仕事では行き詰まったときなどに効果を発揮すると思います。なぜなら、仕事とは突き詰めると「問題解決を行う一連のタスクの積み重ね」なので、問題解決のツールを使いこなせれば確実にやり遂げることができるからです。

リニアな問題解決とサーキュラーな問題解決

本書では、問題解決の種類を「リニアな問題解決」と「サーキュラーな問題解決」の2つに大きく分けています。()内は私の独自解釈による補足です。

  • リニアな問題解決:直線的因果性で問題を目標と現状のギャップと捉え、問題の外に問題解決者が位置する(客観的:対象が物事に関わる)
  • サーキュラーな問題解決:円環的因果性で問題と偽解決の悪循環を断ち切ることが重要とし、問題の内に問題解決者が位置する(主観的:対象が人に関わる)

問題解決の種類をこのように定義することによって、客観視して原因に対処すれば解決可能な問題と、長期間続いている悩みなどにありがちな、どこかで起きているループを組み換えることで解決する問題に切り分け、問題の構造を見極めて対処しやすいようにしています。

問題解決のステップごとにツールを配置

本書では、問題解決のステップごとにツールが配置されています。それぞれのステップにひとつ以上のツールがあり、問題を解決するプロセスで段階的に活用することができます。各ステップを下に示しますが、これだけでもかなり有用です。

問題の認知

  • 目標設定
  • 問題察知
  • 問題提議
  • 問題理解

解決策の探求

  • 情報収集
  • 解の探索
  • 解決策の改良
  • 解決策の選択

解決策の実行

  • 結果予測
  • 実行計画
  • 進行管理

結果の吟味

  • 結果の検証
  • 反省分析
  • 学習・知識化

コーチングへの応用と考察

コーチングは対話を通じて問題解決や悩みの解消を促す手法ですが、クライアントが持つ問題や悩みは、話を聴いていくと「そうしたいけど、〇〇だし…でも本当はそうしたいってわかっているけど…」というように、本書における因果ループに陥っている場合があります。

このような場合、因果ループを抜け出すアプローチを行うことで、問題や悩みに対処して行動を変えられるようにサポートします。したがってコーチングでは、サーキュラーな問題解決を行うためのアプローチが大きな役割を果たします。

本書で挙げられている、リフレーミングやスケーリング・クエスチョン、二重傾聴などは、そのまま実際にコーチングでも使っていますし、ミラクル・クエスチョンは形を変えていますが、同じようなアプローチを行っています。

コーチングのアプローチを通じて、思い込みやセルフイメージを変えることで、未来への一歩を踏み出すことができるようになりますが、本書を読んでいく中で、因果ループを断ち切って再構成すること、つまり適切に認知を変えることができれば、あらゆる問題や悩みは解決に向かうという知見を得ることができました。

また、ひとりで認知を変えることは難しいことも説明されているため、今までふわっとしていた、コーチングの役割や意義に対するイメージが明示されたような気がしています。

まとめ

この本を使いこなすことができれば、ほぼすべての問題を自力で解決することが可能となります。したがって、私にとって残念なことにコーチングはほとんど不要になります。問題解決大全…恐ろしい子!

希望があるとすれば、この本にたどり着ける人はそもそもコーチングを必要としない気がするのと、本書では扱っていない感情のフォローがあるため、住み分けることは可能だと考えています。また、本を読んだり、ひとりで考えるのが面倒な方はコーチングを受けて頂ければと思います。

仕事で成果を出したい方はもちろんのこと、問題や悩みを自力で解決したい方や、コーチングの精度を高めたい方にも、ぜひ読んで頂きたい一冊です。

本書と対をなす「アイデア大全」も役に立つのでぜひ読んでみてください。

ゲームマーケット2018秋にコーチング系カードゲーム「Pictures & Persons」を出展します

11月25日(日)に東京ビッグサイトで開催されるゲームマーケット2018秋(2日目)に、コーチング系カードゲーム「Pictures & Persons」を、私と友人2人の3人のゲーム好きが集まって結成したサークル「さんみぃご(3migo)」から出展します。

『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント
国内最大規模のアナログゲームイベント『ゲームマーケット』公式サイトです。

ゲームの概要は、ピクチャーカード(写真右)に描かれた画像を見て、パーソンカードに書かれた質問(写真左)に答えていき、パーソンカードを5枚集めたプレイヤーが勝ちとなるルールです。

質問の作成はコーチングをプロとして10年行っている私が担当しましたので、ゲームを通じて質問に触れることで、自然とコーチングを行う上で重要な質問のスキルを身につけることができるようになっています。したがって、現在コーチングを学んでいて、質問の引き出しを増やしたい方のお役に立てると思います。

また、質問に答えることによってその人の考え方や価値観などが明らかになるため、ゲームを通じてプレイヤー同士で相手の人物を知ることができ、相互理解の一助となります。チームビルディングやアイスブレイクなどの場面でも、ぜひご活用ください。

上に挙げた活用法もありますが、コーチングの要素を入れつつも「ゲームとして楽しめること」を一番に考えましたので、お友達やご家族でのパーティーなどで気軽にプレイして盛り上がってくださると制作者として大変嬉しく思います。

価格は通常1800円ですが、ゲームマーケット会場ではイベント特別価格として1500円で販売いたします。また、手渡しできる場合はゲームマーケット出展記念価格として1500円でお求めいただけますので、お問い合わせフォームなどでお気軽にご連絡ください。

皆様のご来場およびお問い合わせをお待ちしております。

日時 2018年11月25日(日)10時~17時
イベント名 ゲームマーケット2018秋
会場 東京ビッグサイト
場所 西3・4ホール G06
サークル名 さんみぃご
ゲーム名 Pictures & Persons
価格 1500円(税込み)

人が確実に行動できるようになり、大きな目標を達成するための10のステップ

私たちは日々の生活の中で、やりたくてもできていないことが結構多くあると思います。

この記事では、私が10年間のコーチングを通じて身につけ、クライアントの方たちが行動するお手伝いをするために行なっているプロセスで、人が確実に行動をできるようになり、大きな目標を達成するための方法について紹介します。

1.何をやりたいか明確にする

まずは、自分が何をやりたいかをはっきりさせることが重要です。何をやりたいかが明確になっていない場合、これからどこに進めば良いかわからないからです。

2.現状を把握する

明確になったやりたいことに対して、今の自分がどんな状況にあるか分かっていれば、必要なことが見えてきやすくなります。

3.ゴールを決める

やりたいことが明確になったら、やりたいことを行なったときにたどり着く、目標となるゴールを決めます。ゴールを決めることによって、行動を通じてどこに向かえば良いかが明確になり、具体的な行動のための指針となります。

4.ゴールを強くイメージする

やりたいことが明確になり、現状を把握したら、やりたいことを行なった結果どうなっているか、つまりゴールの状態を強くイメージします。その状態になったときに、何を持っているか、周りに何があるかなど、できるだけ具体的にイメージすることが重要です。

5.ゴール状態の感情を思いきり味わう

ゴールを具体的にイメージできたら、その状態になるとどんな気持ちなのか、思い切り味わいます。おそらく喜びや嬉しさ、楽しいといった感情が自然に湧き上がってくると思います。その感情に浸り切ってください。

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ここが行動するために一番重要なポイントです。人は頭でわかっていても行動できないということがよくあります。それは多くの場合、思考ではGoサインが出ていても、感情は赤信号のままだからです。したがって、ゴールの状態をイメージしたときに湧き上がる感情を味わうことによって、感情にもGoサインを出すことで行動に結びつけることができるのです。簡単に表現すると、「いける感覚」を身につけるということです。

6.ゴールと現状のギャップを埋める下準備

ゴールをイメージして、いける感覚が身についたら、ゴールと現状のギャップを埋める作業を行います。具体的には「ゴールと現状で何が違うか」「ゴールの状態を10としたら現状はいくつか」「ゴールと現状を比べた場合、足りないものは何か」などを見ていきます。

7.ゴール状態の感情を持って、できることを考える

味わったゴールの感情を持った状態で、今の自分にできることが何かを考えていきます。ゴールの感情を持つことによって、今の自分が持っていない視点から現状を眺めることができ、行動のためのヒントを得ることができます。

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また、行動を考えるときはゴールから逆算して目標を細かく分けていくと良いでしょう。どういうことかというと、例えば今から3年で目標を達成する場合、1年ごとの目標、月ごとの目標、週ごとの目標といった具合に目標をスモールステップ(小さな一歩)に分けて、1つずつ達成するということです。小さな目標を1つずつ達成していくことによって、いずれ大きな目標にたどり着くというイメージです。

8.小さな一歩を決めて、行動を始める

小さな目標が決まったら、その目標を達成するために必要な行動を考えて、実際に行動を始めます。そのときに、ゴールをイメージし続けることが重要です。ゴールをイメージした味わった感情を持ち続けることで、感情のスイッチをGoサインにして一歩を踏み出します。

9.仕組みを作って習慣化する

一歩を踏み出せたら、感情のスイッチが入っていなくても自動的に行動できるように仕組みを作ります。最初はモチベーションMaxでも、続けていくうちにモチベーションが下がっていくというのはよくあることです。そこで仕組みを作ることによって、モチベーションがないときでも淡々と行動することができるようになります。

私たちは歯磨きやお風呂に入ることなど、日々習慣となっていることについては、何も考えず半ば自動的に行なっています。目標のための行動についても、仕組みを作って自動的にできるようにすることで、モチベーションの大きさに関わらず継続的に行動することが可能になります。

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実際には、モチベーションを少し上げるためにゴールを連想するものを身に付けたり、モチベーションが高まる音楽を聞いて、モチベーションを維持する仕組みにしたり、1日1分でも行動して、少しづつ時間を増やしていくような仕組みがあります。

10.行動と目標を検証して必要があれば修正する

行動が習慣化してきたら、定期的に行動と目標について検証を行い、必要があれば修正します。行動があなたに合ったやり方かどうか、目標は大きすぎないかなどを検証して、自分のやり方やあり方にフィットしなかった場合はフィットするように変更します。

ここで、失敗について挙げておきます。たとえ起こした行動が失敗だったとしても、一度の失敗だけですべてがダメになることは滅多にないので、落ち込む必要はありません。失敗を恐れるよりも、次に失敗しないためにどうしたら良いか考え、行動と目標を修正していくことのほうが重要です。

まとめ

10ステップで行動できるようになり、目標を達成するための方法を補足を交えつつ紹介しましたが、いかがでしたか?このステップは、実際にクライアントの方に対して行っているコーチングのプロセスそのものなので、効果はプロとしてのコーチング経験10年の私が責任を持って保証します。

この記事を参考にして、多くの方が行動を起こし、目標を達成できるお手伝いができれば嬉しいです。また、コーチングを学んでいる方やプロコーチの方の、コーチング技術のさらなる向上の一助になれば幸いです。

自由の森では、問題解決、悩みや不安の解消など、対話によるコーチングで行動のお手伝いをいたします。初回は無料で体験できますので、ぜひご利用ください。ご相談と説明・質疑応答で1時間です。お申し込みフォームから「無料体験コーチング」を選択して頂いた上、必要事項を記入してお気軽にお申し込みください。今すぐ申し込む

 

コーチングを仕事にするために必要なものまとめ

コーチングを仕事にしたい、あるいは無償でもコーチングを行いたい場合、最初にどんな準備をすれば良いかわからないことも多いと思います。そこでこの記事では、コーチングを始めて10年経った私が、どんなものを用意すれば良いか説明します。

1.PCおよびインターネット環境

まずはPCとインターネット環境は必須です。これがないと何も始まらないというくらい重要です。インターネットに関してはこの記事を読んでいらっしゃるので問題ないでしょう。

基本的に電話の場合は、SkypeかLINEを利用してコーチングを行うことになると思います。したがってコーチングを行うだけであればスマートフォンやタブレットでも可能ですが、メールやWebサイトおよびブログの運営などを考えるとPCを使ったほうが作業効率が圧倒的に高くなります。

私は以前PC自作をやっていたこともあり、一般の方に比べて詳しい方だと思いますが、現在はDELLのデスクトップPCを使っています。値段も手頃で余計なソフトが入っていないのでオススメです。CPUはCore i3あるいはCore i5、RAMは4GB~8GBあれば問題ないでしょう。HDDの代わりにSDDを搭載したモデルが高速です。場所を取りたくない方はノートPCでも問題ありません。

デル株式会社

2.SkypeおよびLINE

コーチングを行う場合、主にSkypeとLINEを使うことになると思いますので、この2つについて説明します。

Skype

Skypeは無料で利用できるインターネット通話サービスです。下のサイトからダウンロードしてインストールします。前から使っていてWindows10のアプリが使いにくい方は、デスクトップ版をインストールすると以前と同じように使うことができます。

Skypeをダウンロード

表示名がニックネームだったり旧姓の場合は、名前を右クリックして「表示名を変更」を選び、クライアントのご本名に変更しておくと、どなたかわかりやすくなるのでオススメです。

LINE

通常Skypeで行うことになると思いますが、最近はLINEでコーチングを行うことも増えてきています。PC版のLINEについては別の記事にまとめましたので、こちらをご覧ください。

LINEをPCからヘッドセットで使う方法

3.サブ端末

メインのPCにトラブルが起きたときのために、サブの端末があったほうが良いでしょう。

私はPCだけでなく、モバイルノートPCとスマートフォンにもSkypeとLINEをインストールして、トラブルが起きた場合にも対処できるようになっています。LINEはお使いになっていると思いますので、大抵の場合はスマートフォンにSkypeをインストールしておけば良いでしょう。

Skype for iPhone

Skype
無料
posted with アプリーチ

4.USBヘッドセット

SkypeとLINEでコーチングを行う場合は、記録を取るので手が空いている必要もあり、ヘッドセットも必要です。PCにUSBヘッドセットを接続して使うのがベストです。

Bluetoothをオススメできない理由は、電池が切れた場合にすぐ復旧できないからです。仮に2セット用意しても、ペアリングを行う時間が掛かるのでクライアントを待たせることになります。また、USB接続であれば、マイク端子のないノートPCでも使うことができます。

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形状は耳をすっぽり覆うタイプのものがオススメです。経験上、耳が覆われていないものは長時間付けていると耳が痛くなってきて、コーチングに集中できなくなる恐れがあります。

具体的に何が良いかというと、USB接続のゲーミングヘッドセットです。サラウンドは必要ありませんが、耳を覆うタイプなので長時間使用しても疲れません。私はロジクールのG35を使っていますが、現在生産中止なので、同じくロジクールの下の製品をオススメします。

1~2年でイヤーパッドの表面がボロボロになってきますが、下のものに交換して使っています。

5.Googleカレンダー(スケジューラー)

仕事でコーチングを行う場合は、スケジュールの管理も重要です。本来あってはならないことなのですが、セッションを忘れていたり、セッションの予定が重複していて、直前に慌てて調整させて頂いたり、クライアントにご迷惑を掛けたことが何度かありました。

現在はこのような不備を防ぐために、セッションの最後にノートに次回の日時を書いてから、Googleカレンダーに予定を追加する方法で管理しています。仮に予定を追加し忘れていても、週の初めにノートを確認することで抜けを防いでいます。

スマートフォンからもPCからもアラームが30分前と10分前に鳴るので、もし仮に忘れていたとしてもすっぽかすことはなくなります。

Googleカレンダーにこだわらなくても、PCとスマートフォン両対応の使いやすいスケジューラーで、アラームに対応したものならば何でも良いでしょう。

Googleカレンダースタートガイド

6.ノート

コーチングの内容を記録するため、ノートも必要です。私は至って普通にキャンパスノートのB罫を使っています。

また、コーチングセッションは前回の振り返りから入ることが多いので、ノートカバーで2冊まとめておいて、以前のセッションの内容を参照できるようにしています。

7.ペン

記録を取るので当然ペンも必要ですが、書き味や軸の太さなど、お好みで好きなものを選んでください。ペンは色分けできるものがオススメで、1本でキーワードを緑で囲ったり、クライアントの行動(宿題)を青の波線を引いたりできるので便利です。

ちなみに私は知り合いの方にたまたま頂いた下のものが手に馴染んで書きやすかったので、芯をストックして使っています。

まとめ

主に私が現在使用しているものを中心にコーチングに必要なものを紹介しましたが、いかがでしょうか?

この記事が、コーチとしての一歩を踏み出すお役に立てたらとても嬉しく思います。

LINEをPCからヘッドセットで使う方法

はじめに

LINEは今やスマートフォンで必須のアプリと言えますが、実はPCでも使うことができることをご存知ですか?

私はコーチングをやっていますが、最近LINEを使ってコーチングを行うことが多くなってきました。PCでLINEを使うことができると、ヘッドセットが使用できるのでとても便利です。

そこでこの記事では、PCでヘッドセットを用いてLINEを使う方法について説明します。ここではWindows版を元に説明しますが、Macでも同様に使うことができます。

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1.PC版LINEをダウンロードしてインストール

まずは下のサイトからPC版のLINEをダウンロードします。

コミュニケーションアプリ LINE(ライン)
LINE(ライン)は、24時間、いつでも、どこでも、無料で好きなだけ通話やメールが楽しめる新しいコミュニケーションアプリです。

ダウンロードしたファイル(WindowsはLineInst.exe)を開いてインストールします。

2.起動してログイン

インストールが完了したら、LINEを起動してログインします。スマートフォンで登録したメールアドレスとパスワードを入力します。

無事にログインできれば、スマートフォンで使っているアカウントで、PCから同じようにLINEを使うことができます。

3.ヘッドセットの設定

ログインできたらヘッドセットの設定を行います。設定の前にヘッドセットをPCと接続してください。

まず、LINEのウィンドウ左下の”…”をクリックして設定の項目を開きます。

次に、通話の項目を選択して、スピーカー設定とマイク設定をヘッドセットに変更します。

これでヘッドセットでLINE通話ができるようになりました。

まとめ

いかがでしたか?思ったより簡単ではないでしょうか。

LINEでヘッドセットが使えると、私のようにコーチングを行ったり、あるいは作業をしながら通話したり、ボイスチャットをしながらゲームをプレイしたりできるので便利です。

この記事を参考にして、ぜひやってみてください。

追記

最近PC版LINEの調子が良くない(着信に出られない)ので、対策としてスマホ用ヘッドセットを購入し、スマートフォンのLINEでコーチングを行っています。ヘッドセットでLINE通話を使いたい場合は、スマホ+ヘッドセットの組み合わせをオススメします。詳しくは下の記事をご覧ください。

PC版LINEがずっと不調なので、スマホ用にゲーミングヘッドセットを購入
最近、仕事で使っているPC版LINEの調子が悪く、着信を受けられなくなったので、対策としてスマートフォン用のヘッドセットを購入しました。条件として、集中して聞けるように耳をスッポリとカバーするオーバーイヤー型で3.5mmジャックのもので、仕

コーチングの初心者からさらに上達する5つの方法

最近、開催しているコーチング勉強会や体験コーチングで、「コーチングが上達するためにはどうしたら良いですか?」というご質問を頂くことが多くなってきました。

この記事では、コーチング経験10年のプロコーチがオススメする、コーチングが上達する5つの方法について紹介したいと思います。

1.本を読む

まずは本を読んで、スキルなどの方法論ついて知識を増やすことをオススメします。

おそらくこの記事を読んでいる方は、初心者から中級者に向かっている方だと思いますので、その点を踏まえて下の「コーチング・バイブル」をオススメします。コーチングのプロを目指す人向けに書かれているので、少し難しいかもしれませんが、体系的に資質やスキルなどについてまとめられていて、私がコーチングを本格的に学ぶきっかけになった良書です。

コーチングが成立した流れ(歴史)や、どんな流派があるかなど、包括的にコーチングについての知識を身に付けたい方は、下の「コーチングのすべて」をオススメします。コーチングのプロは必携の一冊です。

2.コーチングを受ける

コーチングがどんなものか理解したら、実際にコーチングを受けてみることをオススメします。クライアントとしての体験をすることで、コーチのどんな質問が刺さったか、あるいはどんなアプローチにインパクトがあったかなど、コーチングの効果を頭で理解するだけでなく実感として持つことができます。

自由の森では、無料体験コーチングを行っています。受けてくださる方にはコーチングを学んでいらっしゃる方が多いことから、セッション後の質疑応答で、コーチングに関するご質問にもお答えしていますので、お気軽にご利用ください。

→無料体験コーチングを受ける

3.インタビュー番組を視聴する

テレビでインタビューの番組を視聴することもオススメです。第三者の目線で質問の仕方やリアクションを見ると、自分でコーチングを行っているときには気づかない点について観察することができます。

現在、Eテレで(NHK)毎週土曜22時に放送している「SWITCHインタビュー達人達」という番組がオススメです。この番組は2人のゲストが1時間の間に、30分づつお互いに1対1でインタビューを行います。1対1のインタビューをコーチング目線で、聞き手がどんな質問をしているか、どんなリアクションをしているかなどに注意しながら見ることで、色々なことが学べると思います。

SWITCHインタビュー 達人達(たち) - NHK
達人達が見ている景色、お見せします。

4.日常生活で実践する

コーチングもある種の技術なので、スポーツなどと同様に実際にやってみて、経験を積まないと上達しません。逆に言うと、経験積むことによって誰でもある程度は上達します。コーチングを学んでいて、100人コーチングを実践している人が多いのは経験を積むためです。

手っ取り早い方法は。日々の生活で実践することです。関わる人をクライアントに見立てて、質問したり、スキルを使ってみてください。可能であれば、相手の方にコーチングを学んでいることを伝えて、実際にコーチングを行ってみることをオススメします。終わった後にどうだったか、感想をフィードバックしてもらうと良いでしょう。

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5.質の高いフィードバックを受ける

ある程度のレベルから、さらに上達するためには質の高いフィードバックを受けることが重要です。クライアントの方にフィードバックを受けても、話しやすかったとか、自分の問題が解決したなどの感想に留まり、改善点などについて教えてもらえる機会はあまりないでしょう。

たとえ100人コーチングを行ったとしても、適切なフィードバックがない場合、いつも同じやり方を続けることになり、同じ場所で足踏みしているのと同じように、前に進むことが難しくなります。

フィードバックが不適切な場合に対し、適切なフィードバックを受けた場合、どの点が良かったか、どうしたらもっと良くなるか、他にどんな方法があるかなどを明確にすることができます。また、フィードバックを次の実践に活かすことによって、着実にコーチングのスキルをレベルアップすることができるのです。

したがって、質の高いフィードバックを受けるために、コーチングスクールに通うか、プロコーチの主催する勉強会などに参加することをオススメします。

まとめ

コーチングを上達するためには、上に書いた通り、知識の習得と実践に加えて、質の高いフィードバックを受けることが重要です。まずは本を読んだり、インタビュー番組を見てから、実践してフィードバックを受けてみてください。あなたのコーチングが確実にレベルアップすること間違いなしです。

自由の森では、毎月1回、横浜でコーチング勉強会を開催しています。この勉強会では、コーチングの基本的な知識をお伝えして、ワークショップ形式で実践することによってコーチングを身に付けることができます。プロコーチによるコーチングのデモンストレーションや、フィードバックも行いますので、初心者の方からプロレベルの方まで、幅広くご参加頂くことができます。

コーチング勉強会@横浜(2018年2月)
新しい会話の方法、コーチングを身につけて聴き上手になろう! 概要 この勉強会では、コーチングと傾聴と質問などのスキルについて説明するとともに、ワークショップ形式で実際に体験して身につけることができます。 簡単に説明すると、コーチン...

リーダー必見!部下が行き詰まりを抜け出して、確実に行動するためのコーチング的アプローチ4ステップ

あなたの周りに、行き詰って立ち止まっている人はいませんか?部下や同僚など、気になっていて何とかしてあげたいけど、どうアプローチしたら良いかわからないという場合もあると思います。

そこでこの記事では、周りの人が仕事で行き詰ったとき、確実に行動するためにできるアプローチの方法を4つのステップに分けて說明します。

各ステップで行うアプローチは、実際にコーチングで行っている、相手が行動するための連続したアプローチになっています。したがって、どの状況で行き詰っている場合でも、ひとつづつステップを踏むことによって確実に行動できるまでフォローできるようになっています。

よりリアリティが感じられるよう、ストーリー仕立てで進めていきます。

プロローグ

浜利(はまり)さんは、現在53歳。昨年9月に転職してあなたの部署に配属された、年上の部下にあたる人です。真面目な性格で仕事ぶりもなかなかのものですが、時代の流れで今までやってきた仕事のやり方が通用しなくなりつつあり、現在担当している仕事で行き詰っています。

上司であるあなたは、年長者の浜利さんのプライドを傷つけることなく、浜利さん自身が気づいて行動してくれるようにアプローチすることで、現状を打破したいと考えています。

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ステップ1:選択肢がひとつしか見えず、ハマっている

ある日、あなたが浜利さんから話を聞いてみると、今取り掛かっている仕事Aをこなすことでいっぱいいっぱいになっていて、下の図のような状態になっていることがわかりました。

action-step1

浜利さんは現状が行き詰っていると感じているあまり、選択肢Aしか見えていないようでしたが、あなたはすぐに他の選択肢B・C・Dがあることに気づきました。

これは選択肢がひとつしか見えず、ハマっている状態です。

行き詰っているときは視野が狭くなっていて、目の前のことしか見えていない場合がほとんどです。端から見ると他の選択肢は沢山あるように感じますが、本人は選択肢が復数あることに気づいていないのです。「見ていても見えていない」状態であるとも言えます。

アプローチ1:視点を変えて他の選択肢が見えるように促す

このような場合には、視点を変えて他の選択肢が見えるように促すアプローチが効果的です。どうするかというと、視点を変えるための質問を投げかけます。

そこで、あなたは浜利さんに「Aが達成できたら、何が見えますか?」と質問しました。すると、浜利さんは少し考えたあと「B・C・Dが見えます」と答えました。

図では質問の例として、「Aが達成できたら、何が見えますか?」としていますが、他にも「俯瞰すると周りに何が見えますか?」「一歩引いてみるとどう見えますか?」など、視点を変えるように促すアプローチをすることによって、他の選択肢が見えてきます。

なお、自由の森ではスマートフォンで使える「視点変更ツール(+コーチングでよく使う質問集)」を無料公開していますので、ぜひご利用ください。

コーチング視点変更ツール

ステップ2:他の選択肢が見えたが、どうすれば良いかわからない

シメた!と思ったあなたは「A・B・C・Dの4つの選択肢が見えてきましたが、どれをやりましょうか?」と聞いてみました。浜利さんは「4つもあるので、何をどうやったら良いかわかりません」と言いました。「なん…だと…!?」

他の選択肢が見えたけど、どうすれば良いかわからない状態です。

これは、急に選択肢が増えたことで混乱してしまうことで起こりやすくなります。例えば、ひとつのメニューしかない牛丼屋ではすぐに決められるのに、ハンバーガーを買うときにはメニューが多くて、何を食べるか決められなくなる場合と似ています。

それでは下の図をご覧ください。

action-step2

アプローチ2:各選択肢を明確にイメージし、スケールや難易度を見える化

このような場合には、それぞれの選択肢を明確にイメージして、スケールや難易度を見える化(可視化)するアプローチが有効です。ここでのスケールと難易度は下のとおりです。

  • スケール:期間・予算・人数などの数的な指標(外的指標)
  • 難易度:知識・経験・技術などの本人の能力に基づく指標(内的指標)

あなたは「A・B・C・Dそれぞれについて明確にイメージして、期間・予算と難易度を見える化ししたいと思いますが、いかがですか?」と問いかけました。浜利さんは「わかりました。そうですね…」と答えて、この後A・B・C・Dそれぞれについて期間・予算などが具体的になりました。さらに、あなたは浜利さんの経験や能力を考慮して、難易度を5段階で評価しました。

このようにスケールや難易度を明確にすることによって、それぞれの選択肢がリアリティを持ち、立体的なイメージとして明確に浮かび上がってきます。なお、難易度については相手の能力がわかっている場合、一緒に考えても問題ありません。ポイントは外的・内的両方の指標を抑えることです。

ここまでのことは、慣れた人なら相手に提示することも可能だと思います。したがって、ここから先が実際に行動するか否かを左右する重要な分かれ目です。

ステップ3:選択肢が明確になるが、選ぶことができない

ここまで選択肢が明確になればあとは選ぶだけ、と思ったあなたは「A・B・C・Dのスケールと難易度がそれぞれ明確になりましたね。さて、どれをやりましょう?」と聞いたところ、浜利さんは「う~ん、そうなんですけど、どれをやったら良いかわかりません…」と言いました。「なんと!?」

選択肢が客観的には明確になっているが、どれを選んだら良いかわからない状態です。

これは、対象(選択肢)を客観的に見すぎていてることによって、自分のこととして捉えきれていないことから起こります。例えば、海外のあちこちで武力衝突が起きているニュースを知ったとします。現実だけど遠い国の出来事であって、自分にはあまり関係ないことだと思ってしまい、何とかしたいとは思ってはいるが、どうしたら良いかわからない状況と同じような感覚だと言えます。

アプローチ3:ゴールをイメージして、成果や感情の大きさで選択を促す

このような場合は、それぞれの選択肢でゴールをイメージして、得られる成果や感情の大きさを明確にして選択を促すことで、どうしたら良いかはっきりします。

あなたは浜利さんに「A・B・C・Dを達成した場合、それぞれについて得られる成果と、浜利さん自身のやる気(感情)を数値化して点数を付けていきたいと思いますが、いかがでしょうか?」と提案しました。「ぜひお願いします」と浜利さんは答えました。

下の図を見てみましょう。

action-step3

浜利さんに、ひとつづつ得られる成果とやる気について聞いた結果、Cを達成したときの点数が1番高いことがわかりました。どうやら浜利さんは、困難なことにチャレンジすることに対してやる気が出るようです。そこでさらに、「Cが1番点数が高い結果となりました。この結果を踏まえてどうしましょうか?」と聞いてみたところ「もちろんCをやります!」と元気よく返事がきました。

このように、相手が得られる成果(メリット)と感情(主観)をセットでフォローすることによって主体性が生まれ、どうしたら良いか選択することができるようになります。

ステップ4:目標が大きく、ゴールが遠すぎて行動が起こせない

話をした次の日の午後、浜利さんの様子を見ていると、どうやら何も進めておらず途方に暮れているようです。慌てて浜利さんに話を聞いてみると「目標が大きく、やることも沢山ありそうなので、何から手を付けたら良いかわからない」ということでした。「なんじゃとて!?」

目標が大きく、ゴールが遠すぎて最初の行動を起こすことができない状態です。

これは、目標とゴールしか見えていないため、プロセスをイメージできていないことから起こります。例えるなら、旅をしたくなって行き先と目的は決まっているものの、行き方や準備するものがわからず、結局何もできずにいることと似ています。

それでは下の図を見てください。

action-step4

アプローチ4:プロセスを細分化し、実行可能な小さな一歩を決める

このような場合どうしたら良いかというと、ゴールまでのプロセスを細分化し、実行可能な小さな一歩を決めることで、確実に行動に移すことができます。

そこで、あなたは浜利さんに「ゴールまでのプロセスを年単位、月単位、週単位として見ていきましょう。その中で、最初のプロセスで一番はじめにできる小さな一歩は何ですか?」と聞いてみました。すると、浜利さんはしばらく考えたあと「まず最初のプロセスは、人を集めることです。一番はじめにできることは、メールで呼びかけることですね」と答えました。

これは図の中で、はしごを掛けることに当たります。また、はしごの段を増やしてプロセスを細かくしていくと、登りやすくなるのでよりスムーズに次の段階に進むことができます。したがって、はしごを掛けることによって一段づつ進むことができ、結果として確実にゴールに辿り着くことができるのです。

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エピローグ

あなたは続けて「いつやりますか?」と聞いたところ、「このお話が終わったらすぐにやります!」と浜利さんは言いました。「それではすぐに取り掛かってください。よろしくお願いします!」「はい!」

それから1年後、浜利さんの立ち上げたプロジェクトが顧客のニーズにどハマりして、過去最大の業績を上げることができました。浜利さんはもちろん、上司であるあなたの評価もうなぎのぼりで、次のボーナスが楽しみです。お祝いにあなたは浜利さんを誘って、銀座へ寿司を食べに行きました。

めでたしめでたし。

まとめ

いかがでしたか?4つのステップでアプローチを行うことで、行き詰まりから抜け出して確実に行動することができます。

この記事を参考にして、ぜひ周りの人をサポートして頂けると嬉しいです。

自由の森では、この記事のようにコーチングを通じて行動のためのサポートを行っています。ご自分でサポートを行うのが難しいと感じた場合は無料でのご相談を承ります。ご相談と説明・質疑応答で1時間です。お申し込みフォームから「無料体験コーチング」を選択して頂いた上、必要事項を記入してお気軽にお申し込みください。今すぐ申し込む

経験10年で改めてお伝えする、コーチングを受ける5つのメリット

皆さんこんにちは。株式会社自由の森代表取締役の森と申します。

早いもので今年でコーチングと出会って10年経ちました。おかげ様でこの10年で少しづつですがクライアントも増え、随分とコーチングも社会に浸透してきた実感があります。まずはコーチあるいはクライアントとして、また研修などでコーチングに関わっているすべての方に感謝を申し上げます。

そして今ここで、改めてお伝えしたいコーチングを受けるメリットを紹介いたします。次の10年に向けて、ひとりでも多くの方にコーチングを知って頂く一助となるとともに、読んでくださった方がコーチングを通じて、新しい一歩を踏み出すお手伝いができたら嬉しく思います。

1.どんな内容でも扱える

コーチングでは「クライアントが答えを持っている」という前提で関わります。達成したい目標や解決したい問題もクライアント自身が決めるため、どんな内容でも扱うことができます。

例えば、仕事のやり方、起業の準備、家族との関係改善など、あなたが持っている目標や問題を明確にして、どうしたら良いかを決めていきます。

ただし、コーチングを行う側が扱う内容の専門的な領域に詳しい場合には、提案などを通じて役に立てる場面も多くあります。自由の森では、人間関係の改善やアイディア出しなどで積極的に提案することが多いです。

2.何でも安心して話せる

守秘義務があるので、コーチングの内容について口外したり、公開することはありません。したがって、何でも安心して話すことができます。

さらに、コーチングの指針として、クライアントを信じて受け入れることが重要なので、あなたの一番の理解者として、あるいは一緒にゴールへ向かう仲間として頼れる存在になります。ただし、依存する対象にならないよう、同じ目線で適切な距離感を持って関わります。

また、家族や恋人など、親しい間柄だからこそ「言ったら気まずくなる」「傷つけてしまう」「ダメ出しされる」など、話せないこともあると思います。そのような場合でも安心してコーチングを受けることができます。

3.行動して変化を起こし続ける

コーチングを受ける大きな目的として、クライアントが答えを見つけて具体的な行動を起こすことにあります。

行動することで様々な変化が生まれて、目標を達成したり、問題を解決することができるようになります。また、目標達成や問題解決も人生のプロセスとして捉えて、さらなる可能性を模索して次の行動につなげていきます。

ただし、行動すると言っても「がむしゃらに何が何でも動く」ということではありません。例を挙げると、働き詰めで疲れ切っている場合には、休むことも行動のひとつなので一旦仕事を忘れてリフレッシュすることが最良の選択になる場合もあるでしょう。

通常、コーチングの終わりに何をいつまでにやるかを決め、次のコーチングの始めにやってみてどうだったかなどを振り返ることで、継続的に行動する習慣を身につけることができるまでしっかりとフォローを行います。

4.結果そのものに固執しないので、思い切りチャレンジできる

基本的に、コーチングでは結果そのものにはこだわりません。失敗した場合や行動できなかった場合は、どうして失敗したのか、あるいは行動できなかったのかを明らかにして、次にどうしたら良いかを考えていきます。

例えば運動をしようと思った場合を考えると、私の実例で恐縮ですが、ウォーキングを続けようとしたけど毎日決まった時間に出かけることが億劫だったので、他の選択肢を考えていくつか試してみた結果、自宅での短時間で行う筋トレだったら続けられた(現在も継続中)ということがあります。

このように何回でもチャレンジして、自分に合ったやり方を見つけるまで試すことができたらどうなるでしょうか?自由の森では積極的なチャレンジを推奨しています。結果として自分に合ったやり方を見つけて、無理なく行動してゴールに向かうことがベストだと考えるからです。

5.他者の視点が入ることで、思いがけない答えが出る

この記事で本当にお伝えしたいことで、コーチングを受ける一番大きなメリットです。コーチングでは、他者の視点が入ることで、自分だけではたどり着かない意外な答えが出ることが多くあります。

人はこれまで生きてきた中で、自分の培ってきたやり方を簡単には手放すことができません。良くも悪くも「ハマりやすい」ということです。したがって、良い状態でハマっているときは問題ありませんが、うまくいかない場面でも今までと同じやり方で対処することが多いため、「ハマっている状態」から抜け出すことが難しくなります。

誰でも身に覚えがあると思いますが、ハマっている状態は、過度の緊張やプレッシャー、焦りなどで視野が狭まっていることが多く、自分自身が今どんな状態にあるのか見えなくなっています。

このようなときこそコーチングは力を発揮します。なぜなら、私たちコーチは一歩引いたところからクライアントのことを見ているからです。

さらに、「一歩引いてみると何が見えますか?」「現状を俯瞰してみるとどうですか?」など、質問によって視点を変えることを促すことができます。他にも、目標設定や習慣化に役立つスキルやツールを駆使して、ハマっている状態から抜け出すとともに、答えを見つけて前に進むお手伝いをします。

まとめ

まとめとして、コーチングを継続して受けるとどうなるかを說明すると、物事を考えるときに頭のなかで「コーチだったらこう質問してくる」といった具合になり、いわゆる脳内コーチができてきます。

最終的にクライアントが自ら問いを立てて、答えを出して行動できる状態となること、これがコーチングが目指すゴールです。

自由の森では、コーチングを通じてクライアントのお手伝いをすることで、充実した人生を送る人がひとりでも増え、社会がより良くなることを願っています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

 

この記事を読んでコーチングに興味をお持ちになった方は、無料体験を行っていますのでぜひ受けてみてください。コーチングと説明・質疑応答で1時間です。お申し込みフォームに必要事項を記入して、お気軽にお申し込みください。今すぐ申し込む

誰でも簡単にできる、一言コーチングで頼れるリーダーになる方法

どんな組織でもリーダーになると大変ですよね。上司と部下、先輩と後輩、社員とアルバイト・パートなど、立場が違う人達との関係がうまくいかず、途方に暮れている方も多いと思います。報告が上がってこない、心を開いてくれないなど、悩みは尽きないのではないでしょうか。

そこで今回は、誰でも簡単にできる「一言コーチング」で、周りの人と信頼関係を築いて頼れるリーダーになれる方法をご紹介します。

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たった一言声を掛けるだけ

肝心の方法ですが、気になる人にたった一言「〇〇さん、調子はどうですか?」と声を掛けるだけです。

そんな簡単なことでいいの?と疑問に思うかもしれませんね。そこで、どうしてたった一言で効果があるのか2つのポイントについて、これから説明します。

まず最初のポイントは、どうですか?と質問することです。これはコーチングで良く使う拡大質問で、相手の想い(思考+感情)を知りたいときに用います。「はい・いいえ」で答えられないのが特徴で、質問された相手は自分のことについて考えて答える必要があります。

2つめのポイントは「調子は」どうですか?と質問することです。相手が「何の調子か」を考えて自分の現状に沿って解釈してくれます。例えば仕事の進み具合だったり、仲間との関係や体調のことかもしれません。大抵はそのときに気になっていることが出てくるので、相手が持っている懸念や、うまくいっていることを把握することが可能です。

聴くことに徹して、受け入れ体制を作る

声を掛けたら、相手が話し終わるまでは、頷いたり、相づちを打つ以外、言いたいことがあっても我慢して聴きましょう。これはコーチングで傾聴と言います。

声を掛けて話を聴き終わったら、さりげなく「気になることがあったら、いつでも声を掛けてください」と話しておきます。

このように受け入れる体制を作っておくと、相手が話しやすくなります。

話を聴き、繰り返すことで信頼関係を築く

声を掛けて話を聴くことによって、相手には「気にしていることを理解してくれる」という認識が生まれ、あなたに心を開く準備が整います。

そこでさらに声掛けを繰り返すことで、信頼関係を築くことができます。相手は「何かあったらこの人に相談しよう」と思うでしょう。

また、積極的に声掛けをすることによって、事態の悪化を未然に防いだり、うまくいったことを把握して共有することができ、状況に沿った改善を行うことが可能です。こうなったら頼れるリーダーとして、周りの誰もがあなたを認めることでしょう。

とにかく実践!すぐに試してみよう!

ここまでの内容が頭に入ったら、あとは実践あるのみです。

簡単なので、早速周りの人に声を掛けて、どんな反応が返ってくるか試してみることをオススメします。どんな場面でも有効ですのでぜひやってみてください。

ひとりで実践するのが難しい場合は、お手伝いをしますのでお気軽にご相談ください。

 

12月23日(金)18:00~横浜にてコーチング勉強会を開催します。ぜひご参加ください。

https://www.forest-of-freedom.com/コーチング勉強会横浜2016年12月/

低価格のコーチングにこだわる理由

自由の森では、コーチングセッション(2000円/40分)や勉強会を低価格で提供することにこだわっています。理由は、世の中に少しでも良い影響をもたらしてより良い世の中に変えるためです。

世の中を変えることは人を変えることです。人を変えること--具体的にいうとコーチングで人が成長するようにお手伝いすることが世の中を変えていく力になると信じています。

今の世の中は、お金や利権を既に持っている人がさらにお金や利権を持てるような構造になっています。すべて悪いことだとは思っていませんが、エリートやエグゼクティブ、セレブといった人たちが高所得だったり多くの資産を持っていて、教育なども含めて次の世代にほとんどそのまま引き継がれるようになっています。もちろん例外はあると思います。

コーチングにはエグゼクティブ・コーチングという分野もありますが、私はあまり興味がありません。なぜなら、元から多くを持っている人がさらに持てるようになる支援をしているに過ぎないと感じていて、それでは世の中を変えることはできないと考えているからです。

本当にコーチングが必要なのは、低所得だったり生活が困難な人たちだと考えています。そのような人たちがコーチングを受けたり、学んだりして成長し、社会で必要な人材になったり、所得が増えて余裕を持って生活できるようになり、次世代の教育にも投資できるようになることこそ、私がやっていきたいことです。

私には夢があります。自由の森のコーチングを通じて関わる人が、社会起業家など、世の中に大きく貢献できるリーダーになるのを見届けることです。また、リーダーたちが成長する過程に立ち会えたら本当に素晴らしく、喜ばしいことだと思っています。

本当に必要な人に低価格でコーチングや勉強会を提供することによって、多くの人の成長を促し、結果としてより良い世の中に変わることを願っています。

必要だと思ったらいつでも声をかけてください。あなたの成長を全力でお手伝いします。一緒に世の中を変えましょう!

コーチングを受ける

寛容さを養うにはコーチングがおすすめ

最近、現在の社会の生きづらさや閉塞感を多くの人が感じていると思いますが、大きく考えると社会全体、小さく考えるとひとりひとりの寛容さが足りていないからではないかと感じています。

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旧来のムラ社会から個を尊重する現代社会に移り変わって、自分と異なる価値観、あるいはその価値観を持った人に対して、無意識的に遠ざけてしまうのがひとつの要因ではないでしょうか。

寛容さを持つには、自分の持っていない価値観を受け入れる必要があります。具体的には、誰かが真逆の価値観を持っていたとしても、「自分とは違うけどそれもアリかな」という感覚を持てるかどうかということです。

そうは言っても実際は難しいので、受け入れるのは無理でも、無理と思うまでに留めてあからさまに拒否したりDISったりせず、「関わりはしないけどまあ好きにすればいい」といった感じでスルーできることが肝要ではないかと思います。

ところで、コーチングではクライアントの価値観を尊重して、どうありたいか、どうしたいかを明確にして行動に結びつけるお手伝いをします。

クライアントがどんな価値観を持っていても、信じて受け入れることができないと、ただ話を聞くだけでも難しくなってきます。例えば、「この人の話は自分とは合わないので聞きたくない」といったことがあると思いますが、コーチングでこれをやると集中して話を聞くことができず、目も当てられない結果に終わります。

質の高いコーチングを行うには、色々なクライアントの方がいる中で集中して耳を傾ける必要があり、どんなことでも受け入れる度量や覚悟が問われると考えています。そうしたコーチングを行う際の姿勢が、「寛容さとはかくあるべし」と物語っているような感じがして、面白いところだと思っています。

実際には、訓練を重ねてあたかも寛容であるかのように振舞っているだけかもしれない、と思うこともあるけど、できないよりはマシなので日々修練を重ねて、いつの日か身体の芯から寛容さを持てたらと考えています。

話が変わりますが、この頃良く言われている就職の条件「コミュニケーション能力の高い人」といったことも、ひとつの価値観(仕事にはコミュニケーション能力が必要)に縛られている状況を示していると思います。

例えば、コミュニケーションが得意でないけど、技術がすごく高い人がいたとします。話が通じにくいので仕事がやりにくいかもしれませんが、会社あるいは管理者に寛容さがあって、やりにくさを受け入れることによって、持っている技術を存分に発揮して会社に貢献できる、といったことは大いにありうるのではないでしょうか。

近年、多くの企業で管理職の研修にコーチングが取り入れられているのは、こういった背景も踏まえてのことではないかと考えています。コーチングの実践的な訓練が、寛容さを身につけるのに役に立つことは間違いないので、興味が出てきた方は学んでみてはいかがでしょうか。

マンガでやさしくわかるコーチング

Amazonから届いたので読みました。

日本国内におけるコーチングの2大団体のひとつで、私がコーチングを身につけるためにワークショップを受講した、CTIジャパンが提唱する「コーアクティブ・コーチング」の初級〜中級編といった内容です。

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CTIにはもう一冊「コーチング・バイブル」という教科書的な本がありますが、こっちのほうがいい感じに肩の力が抜けています。全体的にわかりやすく噛み砕いて説明していて、入門にはピッタリだと思います。

導入のためのマンガと文章の解説が交互に入っています。

マンガもストーリー仕立てで、軽くネタバレになりますが、第一営業部から第三営業部のマネージャーとして配属された主人公が、以前のように成績が上がらず、部下との関わり方にも苦慮しているとき、前の上司からコーチングを紹介されて…、といった内容です。
コーチングに出会う前、派遣社員だったり、仕事内容や伴う責任は全く違うもののチームで働いている自分もこんな感じだったので共感して読みました。

私はこういうのを紹介してくれるような、頼りになる人が周りにいなかったので、自力で本を見つけたのが大きな違いです。そこは羨ましい…。

マンガのストーリー構成で、肝心なところで待て次章!という展開があって、「何が起こった?」と気になって読み進めてしまい、常套手段だとわかっていてもだまされる素直な私がそこにいました。

努力・友情・勝利みたいな大団円でマンガは終わるんですけど、最後は違う展開でもコーチング的にはありだったかな、と思いました。
これはコーチング経験者としての視点です。

マンガが終わってから、応用編を軽く触った感じで完結するので、知っている者としては物足りないと感じるんだけど、入門としてはこのくらいの分量で問題ないと思います。

切れ方が不自然な気もするので、続刊があるのかもしれませんね。

リーダー職の方だけでなく、人と関わるための有益なヒントが沢山あるので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

ぶっちゃけた話、巻末にURLが載っていて、CTIジャパンのワークショップを受講してもらうためのステマだったりして、私は8年前に「コーチング・バイブル」を読んで見事に乗ってしまったワケですけど、後悔はしていません。

読んでみてコーチングに興味を持って頂いた場合は、無料で1000人コーチングをやっているので、一度受けてみてください。

コーチングを学ぶとき注意したい3つのこと

現在行っている勉強会の中で、コーチングを学び始めた方が陥りやすい状況を分析し、注意事項としてまとめました。これからコーチングを学ぶ方のご参考になれば幸いです。

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1.相手が出した言葉にこだわりすぎない

前に紹介した記事「キーワードを拾って広げる」と紙一重ですが、出された言葉へのこだわりが強すぎると、引っかかってしまって堂々めぐりの状態になってしまう場合があります。

これは、コーチングを行う側が関心を持っていることや、気になっていることが相手の言葉として出された場合に陥りやすいので気をつけてください。

私も以前勉強会で友人を相手にコーチングの練習を行っていたときにやってしまいました。
共通の趣味が話題だったので、思わず引っかかって前半にコーチングが崩れかけてしまい、後半でなんとか立て直しました。

対処の仕方は、「気づいたら元に戻す」ということです。
「引っかかっているな」と感じたら、一旦気持ちをリセットして相手に集中し直します。

2.問題を解決しようとしない

コーチングで陥りやすい失敗として、クライアントの問題解決を試みる場合があります。

これは、ある程度の社会経験を積んだ方、簡単に言うと働いている、あるいは働いた経験のあるほとんどの人がやってしまいがちだと考えています。

問題解決的なアプローチになりがちな理由として、仕事というものはいつも何らかの問題を抱え、問題を解決し続けて前に進むようになっているからではないかと思っています。
社会に出ると問題を解決するように指示や指導を受け、様々な手法や経験を身に付けていきます。

時には人と協力して問題解決を一緒に考えたり、さらには後輩がいたり役職がついたりすると指導する立場になり、さらに問題解決する力に磨きがかかるのではないでしょうか。
したがって、社会経験の長い方や、組織で指導する立場の方などは、問題解決をしようという傾向が強く現れるのではないかと思います。

ただ、コーチングでは問題を解決するのはあくまでもクライアントなので、解決策を考えてあげるよりも、どこがうまくいかないか、どうやったら解決できるか、できることは何か、などについて促すほうが好ましいです。
問題解決を試みることは悪いことではありませんが、コーチングでは行うタイミングが限定されているということです。
また、姿勢としてはむしろ好ましいことだと思います。
なぜなら「相手の役に立ちたい」という思いが、そうさせるからだと考えているからです。

問題解決力をコーチングに活かすには、具体的な行動を促すタイミングで提案を行うことが挙げられます。
今まで培ってきた問題解決力で、あなたらしい提案をしてください。

ただし、「はい・いいえ・逆提案」と「相手が選ぶ」ということはお忘れなく。

3.ストーリーを作らない

コーチングを学ぶ上で注意したいことの3つめは、「ストーリーを作らない」ということです。

これは問題解決にも関連している部分があります。
問題に対して結果を予測してストーリーを作り、そのストーリーに沿って解決に導くということは良く使う手法ではないでしょうか。

コーチングで行う側がストーリーを作ってしまうと「ひとつの答えにこだわっている状態」になってしまいます。
こうなると、出てくるのは文章になっている「〇〇ですよね?」といった長くて閉じた質問(クローズドクエスチョン)で、コーチングを受けているはずの相手が話を聴くモードになって、そのストーリーに沿って質問に答えてしまうことも珍しくありません。

このような場合は、コーチングの途中で違和感がはっきりと現れます。
相手の返事や声の調子、表情や態度がおかしいと感じたら、大抵の場合「違う」と思われています。
気をつかって違うと言えないこともあるので、こういったサインをしっかりキャッチしましょう。

想いに寄り添っていないので、信頼関係(協働関係)が崩れる場合もあります。
誘導的になっていると気づいたら、手放して相手の話に集中しましょう。

以上、3つの注意点を挙げました。
これだけでも気をつけるとかなりコーチングの上達が早まると思いますので、ぜひ役立ててください。

自由の森では、コーチング勉強会を開催しています。
傾聴や質問などのコツを身につけて、聞き上手になってみませんか?
詳しくはこちらのページからどうぞ。

デキる人ほど慣れないコーチングの実践は難しい

前回のコーチング勉強会@横浜に参加してくださった方が、「コーチングはふだん全く意識しないことをやるので難しい」と仰っていました。その通りだと思います。

理由はコーチングと仕事のアプローチの違いにあります。

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仕事では、問題を解決して進めていく側面が大きいです。問題を解決し続けること=仕事、と言っても良いでしょう。発生する様々な問題について、現状を分析をして、どうしたら良いか判断し、選択や意思決定を経て解決に至ります。

デキる人ほど、この一連のプロセスが速くて正確ですよね。部下や後輩への指導やアドバイスも、的を射たものになっているはずです。普段からそうして物事を進めるように訓練されて鍛えられているので、テキパキと仕事ができるワケです。

逆にコーチングでは、自分が答えを見つけ出すのではなく、「相手が答えを持っている」という前提なので、基本的に問題を分析したり判断したりしません。分析や判断をぜずにアプローチしないといけないので、熟達した方法が使えないため、デキる人ほど難しく感じるのだと思います。

ただ、仕事のやり方は経験を積んで身につけたものですから、同じように経験を積めばコーチングも身につけることができます。勉強会でも、参加者の方たちは毎回少しづつ上達していきます。

実際に1年近く勉強会に参加してくださって、コーチングがかなり上達している方は、「最初は全然できなかったけど、あるときスコーンとできるようになった(本人談)」と仰っています。

私も初めてコーチングのワークショップを受講したとき、コーチング・バイブルを3回読み込んでから臨んだんですが、本を読むのとやるのとでは大違いだと感じました。始めは苦労しましたが基礎コースから始まって8ヶ月間で計5回、116時間のワークショップを修了して、何とか形になりました。

最初は慣れないので不安もあるでしょうが、落ち着いてじっくりとチャレンジすることをオススメします。一度覚えて身につければ、一生使えますよ。

無責任さに責任を持つ

「無責任さに責任を持つ」とは一見矛盾しているように見えますが、実はコーチングを行う上では非常に重要なことなのです。

クライアントと一対一の対話の中で傾聴や質問を行い、クライアントに答えを出してもらうお手伝いをする−−これがコーチングです。うまくコーチングをするコツは、クライアントと直接話しながらも、私情を入れずに第三者的なマインドで質問を投げかけることです。

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コーチングの結果は、クライアントが自ら選択して決めることなので、コーチはそれに対して責任を負うことができません。つまり結果に対して「無責任な立場」ということになります。

「無責任な立場」というとネガティブに聞こえますが、実はそうではありません。

例えば、重要な仕事を任されたときに必要以上に責任を感じてしまい、「うまくやらないといけない」というプレッシャーから逃れられず、結果的に萎縮してしまってうまくできなかったということがよくありますよね。

逆に、自分に責任がないときの方が、「必ず成功させなければ」といったプレッシャーを感じることなく、上手に仕事を進められる傾向が強いです。仕事のメンバーとも自然に関わることができるし、自由な発想が生まれやすくなります。

コーチングを行っていると、クライアントが人生を変えるための決断に立ち会う場面が少なからずあります。そんなときはコーチとしてつい責任を感じて力が入ってしまいますが、得てして力み過ぎてしまい、うまくいかないことが多いものです。むしろ無責任な立場で、遊び心を持って生き生きとしたコーチングを行うほうが、案外うまくいきます。

無責任と言っても手を抜くという意味では断じてありません。クライアントが答えを出すために、コーチとしての責任を持って、自由な発想(無責任さ)に徹する。つまり「無責任さに責任を持つ」ことが大切だと思います。

コーチングについてお話しました

先日、無償で仕事を手伝ってくれているスタッフの方からインタビューを受ける形で、コーチングについてお話しました。

いつもは聴く側が多いので、話した内容を形にするのは少し照れくさいのですが、コーチングを始めたきっかけ、起業に至るまでの経緯、コーチングとは何か、コーチングに対する想いなどについて、ほぼ余すところなくお話しすることができたと思います。

ーー森さんはどうしてコーチングを始めたんですか?

この仕事に就く前は、派遣会社に勤めていました。ある電子機器メーカーで品質管理の業務をしていたんですが、派遣社員の立場ながら徐々にやることが増えていったんですね。最初は検査から始まって、工程管理などいろいろやって、最終的に不具合の調査報告を客先に説明に行くまでになり、現場のリーダー格になっていました。
私が所属していたチームの課題は、チームメンバーのモチベーションが低く、やらされ仕事をこなしていることでした。リーダーとしては、メンバーにもっと自主的に動いてもらいたいという思いがありました。
このままでは自分もメンバーも嫌な気持ちで仕事を続けることになってしまうのでどうしようかと考えていました。その当時は「本とかインターネットとかからの知識やノウハウに頼るのは自分に実力がないからだ」といった変なプライドがあって、自分一人で解決しようともがいていました。しかし、にっちもさっちもいかなくなって、とうとう書店に足を運んでしまいました。「あぁ、俺は自分に負けたのだ」と(笑)。
そうしたら「コーチング」と書かれた本が山積みになっていたんですね。コーチングという言葉は聞いたことがあったんですけど詳しく知らなかったので、とりあえずどういうことが書いてあるのかを見てみようと思って、まぁ薄い本を買ったわけです。読んでみたら、部下に対して質問をして、相手の話を聞いて関わるという本だったんですけど。

ーー当時、部下の育て方に悩まれていたんですか?それとも自分の能力を伸ばしたいと思っていたのですか?

両方ですね。部下というか派遣の後輩なんですが、チームメンバーには自主的に動いてほしいということと、自分もリーダーとしてもっとうまく関わりたいと思っていました。

ーー自分が極度に追い詰められてしまうと、勉強しようというより、逃げてしまったり他に解決方法を求めてしまうと思うのですが。

この現状は自分の至らなさが原因だと思ったんですよね。自分のスキルをさらに伸ばせば何とかなると。もっとカッコいいリーダーになるというか(笑)。

ーーなるほど(笑)。ところで本屋には色々な自己啓発の本があったと思うんですけど、どうしてコーチングを選んだのですか?

今までデール・カーネギーの「道は開ける」や「人を動かす」を読んだことはあったんですけど、これはちょっと違うかなと思っていたんですね。根本的な解決にはならないのではないかと。「人を動かす」では「友達になる」とか書いてあったんですね。「仕事上で友達になる」というのが、今は理解できるんですけど当時の私にはピンと来ませんでした。

ーー確かに、まるっとそのまますぐに使えるメソッドではないのかもしれませんね。

はい。コーチングの本を読んでみて、コーチングはそのままズバリ使えると思いました。ということで、一冊読んだ後もう少し深く学ぼうと考えて「コーチング・バイブル」という本に出会いました。CTIジャパンという会社が出版しているんですけど、この本でコーチングのプロという職業があることを知ったんです。CTIはその養成機関だと書いてあった。ホームページで調べたらワークショップをやっていたので、参加しました。ちょっと高かったんですけど(笑)。
ワークショップには基礎コースと応用コースがあって、両方に申し込みました。参加してコーチングを身につけている段階で、これは面白いぞとハマってしまいました。実は以前から30代で起業したいと考えていたので、これでプロになろうと決意しました。
当時は派遣の仕事をしつつ、プロのコーチを目指して応用コースに行ってました。本業の方で突然出張が入ってしまい、泣く泣くキャンセル料を支払ったというような悲しい逸話もありますが(笑)、なんとか応用コースを修了できました。それで晴れて会社を辞めて起業したという次第です。

ーーでも、会社を辞めて起業するのってかなり勇気が要ると思いますが?

起業することは自分の中で決定事項でしたので、特に勇気が要るということはありませんでした。でも、どんなビジネスで起業するかだけ決まってなかったんです。そこで運良くコーチングに出会ったということです。パズルの最後のピースがパチッとはまったイメージですね。

ーーいや、辞めて起業したいと漠然に思っている人も大勢いると思いますが、普通そこにポンといけないじゃないですか。リスキーですし。

バーサク状態※になってたのかもしれないですね(笑)。狂気がないとやっていけないという考えがあったのも否定できません。確かにリスキーですが独り身ですし、ほぼ投資がなくてできるビジネスですし、もし失敗したり何かあったら実家に頼ったりとか、それなりの対応できる手段は考えていたので、そんなに尻込みはしませんでしたよ。

ーーでも、そういう環境でも起業の踏ん切りがつかない人が多いのでは?

どんどん起業すればいいと思うんですよね。ホリエモンも前から言い続けてますけど。行動すれば自分の周りの世界が変わりますよ。
で、私は2006年6月に辞めたのですが「辞めてから1年間は遊ぶ!」と決めていました。2007年は遊び倒して、2008年4月に(株)自由の森を立ち上げました。今年が2013年なので、無事5周年を迎えました。

ーーおめでとうございます!ところで、コーチングって何ですか?

コーチングとは、相手が行動を起こすためのお手伝いをすることです。基本的に、コーチと相手(クライアントと言います)の二人で会話をします。お話をしていく中で、クライアントが持っている想い、考えと気持ちを明らかにしていきます。コーチはその中からどういう要望や希望があるのかを探って、さらにその一歩先のどういう行動をしたいのか、というところまでクライアント自身に決めてもらうお手伝いをするんです。

ーーお手伝いというと?

コーチングの解説などでは、よく「引き出す」とか「導く」という言葉を使っていますが、最終的にはクライアント自身が決めて実行することなので、「手助け」や「支える」ことぐらいしかできないと思うんですね。
具体的には、会話をしながら「どうしたいんですか」「どんな気持ちなんですか」「ではこれから何ができますか」といった感じで質問をしていって、クライアントに行動を起こしてもらうようにします。

ーー何ができるか、何をしたいかなんてわからないという人もいると思いますが。

そういった方にはコーチの方から提案させていただくんですね。「こういうことをしてみたらどうですか」と。案外、他人からの提案にはハッとさせられるみたいで、受け入れていただけることが多いように感じます。

ーーなるほど。クライアントは、コーチにやりたいことを引き出してもらえたり、もし何がやりたいかわからなくても提案してもらうことで、自分のこれからの行動が明らかになると。それで、この勉強会はどんなことを学ぶのですか?

コーチングの方法やテクニックについては本やインターネットで知ることできますが、それは知識だけです。コーチングの習熟には実践が必要不可欠です。そこで、この勉強会ではコーチングを実践できる場を低価格で提供しています。具体的には傾聴や質問といった、コーチングのスキルや役に立つツールを実際に使ってみることで身につけていただきます。

ーーつまり、この勉強会はコーチの育成ですか?

そうですね。直接的にはコーチの育成です。しかし、これはコーチングを学習してみるとわかりますが、コーチングは自分の悩みや問題を解決するのにとても役に立つんです。コーチングができるということは、自分で問いを立てて、自分で解決策を見つけ出すことができるということです。自分はどうしたいんだろう、こうしたいんだからじゃあこうしよう、というように自ら答えを見つけて行動できるようになります。つまり、クライアントの立場としてもとても役に立つと言えると思います。

ーー目指すところは自己解決?

そうですね。究極はコーチがいらなくなることだと思います。独学だと行き詰まることがあると思いますが、コーチング勉強会で実践していくことで、さまざまなクライアントのやり方を見ていろんなパターンを知ることができます。価値観や視点の多様性を学んで、自分がどういう風に行動するかの選択肢を広げることもできるようになります。また、勉強会ではコーチ役もやるしクライアント役もやります。なので、クライアントとしてコーチングを受けたいという人もぜひ参加してほしいですね。コーチの体験もできて、倍の効果がありますよ。

ーーコーチング勉強会の詳細を教えて下さい。

毎月1回、横浜駅近くのかながわ県民センターという場所で開催しています。参加費は2,000円です。開催日時はブログやFacebookページTwitterでお知らせしていますので、ご確認ください。
また、Skypeを利用した勉強会も開催しています。SkypeはPCやスマホで利用できる無料通話のサービスです。こちらは毎週火曜日です。Skypeなので場所の制約がありません。全国どこからでもご参加いただけます。全国というか、この間はウィーン在住の日本人の方と一緒にやりました。以前フランスの方にコーチングを受けていただいたこともあります。参加費用は月3,000円で、初回は無料です。申し込み方法はブログをご覧ください。

ーークライアントは募集していますか?

はい。コーチングを受けてみたい方は、Webサイトのお問合せフォームや、TwitterのDM、Facebookページ等でご連絡ください。コーチングは基本的にSkypeでおこないます。
まずは無料で体験コーチング(40分)を受けていただいて、継続して有料のコーチングを受けるかどうかをご判断ください。多くのクライアントの皆様は、だいたい月2回のペースで3ヶ月間コーチングを受けていらっしゃいます。もちろん、お好きなペースで受けていただくことができますのでご相談ください。
料金は1回40分で3,000円のところを、今ならキャンペーン価格の2,000円でご提供しています。今まで他のところでコーチングを受けていて、ちょっとコーチを替えてみようかなとご検討の方のお申し込みもお待ちしています。

横浜に近い方は、コーチング勉強会にご参加いただくことをお薦めします。

ーーどうもありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

※バーサク状態:ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズに出てくる呪文「バーサク」に掛かった状態。攻撃力が上昇するが、他の行動はせずにひたすら攻撃し続ける。ここでは「なりふり構わず攻め続ける状態」の意味で使っています。

コーチングでの共感について

今回はコーチングを行なう場合の共感について考えます。

はじめに

コーチングでの共感についてですが、共感とは「他者と感情を共有すること」です。もっと簡単に言うと「相手と同じ気持ちになる」ということです。

最初「共感が起きる」ことについて記事を書こうと思っていましたが、ある本に「共感を行う」と書かれていて、共感には2つ種類があるのではないかと気づいたので調べてみました。この記事では、共感の種類とコーチングで実際にどうしたら良いかを說明します。

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2つの共感

共感には心理学的に、意識的に行う能動的な共感と、意識しなくても起きる受動的な共感があります。

(1)認知的共感:能動的な共感。意識的に共感することで、相手の感情に自分の感情を合わせていきます。
(2)情動的共感:受動的な共感。意識しなくても起こる共感で、相手の感情の影響を受けて同じ感情になります。

コーチングでの共感

コーチングでは主に(1)の能動的に行う認知的共感を積極的に行います。例えば、反映を行う場合、相手の話を傾聴することによって声の調子や表情などから、意識的に感情を共有して相手の状態をそのまま返していきます。

また、相手と感情のエネルギーを合わせて声の調子や表情なども相手に合わせることによって、より一体感が生まれます。一体感が生まれると相手との信頼関係も高まり、コーチングが力強いものとなります。

一方、(2)の受動的な情動的共感が起きること自体は悪いことではありませんが、コーチングを行う上で邪魔になってしまうことがあります。なぜかというと、受動的な共感によって感情が引き込まれて相手に同調することによって、集中して傾聴ができなくなったり、相手の意見に賛同して相手と同じ意見になってしまうことがあるからです。

特に、コーチングでは基本的に相手に対して意見を持つことはありませんので、相手と同じ意見になるのは好ましくありません。

同調への対処法

相手の感情に引き込まれないためには、まずは共感していることに気づくことが大切です。
「そうですよね」「確かに」などは受動的な情動的共感によって、相手の感情に引き込まれて同調が起きているサインです。

情動的共感による同調が起きていることに気づいたら、自分の考えや気持ちは脇に置いて、相手に集中し直しましょう。

まとめ

能動的な認知的共感と、受動的な情動的共感の2つの共感を意識して、適切に対処することによって、コーチングにさらに磨きがかかります。

ぜひ2つの共感の違いに気をつけてみてください。

 

「想いに寄り添う」ことで沈んだ気持ちを楽に

もし誰か落ち込んでいる人がいるとき、あなたはどうしますか?

慰める、励ます、といった答えが返ってきそうですが、もっと効果的な方法があります。それがタイトルにある「想いに寄り添う」ことです。「想い」はここでは「思考と感情」のことを差します。

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他人の心を完全に理解することはできないかもしれませんが、それでも相手の想いに寄り添って、自分の経験やイメージの範囲内で共感することはできると思います。人が落ち込んでいるようなときには特に共感が大切です。

コーチングでも相手の想いに寄り添うことは大切です。相手のテンションに自分も合わせることで寄り添うことができます。つまり、感情のエネルギーを合わせるということです。

例えば、自分が落ち込んでいるときに、大きな声で元気に「どうしたの!?」と言われても「放っておいて!」と言いたくなるのではないでしょうか。それよりは相手の落ち込んだテンションに合わせ、声のトーンを落として「元気ないみたいだけど、どうしたの?」と言われたほうが話しやすいと思います。

逆に、相手のテンションが高い時に、元気のない声で「どうしたの…?」と言われたら「つまらないの?」となってシラけてしまいます。こんなときは一緒に元気を出して「嬉しそうだね!どうしたの?」と言ってあげると、喜んで話してくれるでしょう。

テンションを合わせた後、どのように相手の想いに寄り添うかというと「反映」のスキルを使います。

鏡のようにそのまま伝える「反映」
今回から日常でも役に立つコーチングのスキルを紹介しようと思います。 相手が自分の状態を把握し、テンションがより上がったり、下がったりする方法(スキル)です。 コーチングの言葉で「反映」と言いますが、鏡が姿を映し出すように相手...

上の記事で紹介していますが、簡単にいうと相手の言葉や状態をそのまま伝えることです。
相手に寄り添う場合には反映が非常に有効です。感情のエネルギーを合わせた上で、反映を使いながら考え(思考)を聴いていくと、想いに寄り添うことができます。

例で見てみましょう。

相手:仕事がうまくいかなくて、投げ出したいんです…。
自分:投げ出したいんですか…つらそうですね。
相手:はい…すごくつらいです。
自分:今、どんな感じですか?
相手:何をやってもうまくいかない感じがします。
自分:うまくいかない感じなんですね。無力感という言葉が浮かんだんですがどうですか?
相手:そうです。無力感で一杯です。
自分:無力感で一杯なんですね。寂しさも感じますけど、どうですか?
相手:確かに寂しいですね…。本当にすごく寂して苦しいです。
自分:寂しくて苦しいんですね。体のどこが苦しいですか?
相手:胸のあたりです。
自分:胸のあたりですね。どんな感覚ですか?
相手:しめつけられるような感じです。
自分:しめつけられているんですね。他に色や感触はどうですか?
相手:暗い感じで、トゲトゲしている感じがします。
自分:暗くてトゲトゲしているんですね。この苦しい感じに名前を付けるとしたら?
相手:そうですね…。トゲトゲでしょうか。
自分:トゲトゲですね。トゲトゲをどうしたいですか?
相手:ハンマーみたいなもので壊してしまいたいです。
自分:今からハンマーで壊してもらいたんですけど、どうですか?
相手:やってみます…えい!
自分:ありがとうございます。どうなりましたか?
相手:バラバラになりました。
自分:バラバラになったんですね。今スーッと力が抜けた感じがします。
相手:そういえば力が抜けました。
自分:力が抜けたんですね。今どんな気持ちですか?
相手:張り詰めていたのが楽になった気がします。
自分:楽になったんですね。振り返って仕事を見てみるとどうですか?
相手:うまくやろうとしすぎていたように感じます。
自分:うまくやろうとしすぎていたことに気づいたんですね。
相手:はい。気持ちが軽くなりました。
自分:軽くなったんですね。これからどうしますか?
相手:これからはもう少し力を抜いてやってみます。

このようにどうしようもないような重い内容でも、相手の想いに寄り添い続けることで、沈んでいた気持ちを浮かび上がらせることができます。なお、アプローチについて補足すると、相手の抱えているものをサボタージュとして扱っています。
誰かが落ち込んでいるときは、想いに寄り添ってあげてください。

コーチングのアプローチは短くシンプルに

2006年から今までコーチングを学び、実践してきた経験から、コーチングでの拡大質問反映などのアプローチはなるべく短く、シンプルな言葉で行うことが好ましいと考えています。

なぜかというと、質問などが文章になり、長くなってしまうと、クライアントに考える時間ができてしまい、話すことが本音ではなくなってしまったり、コーチングでは必要のないはずのストーリーを作ってしまう可能性が高くなるといったデメリットがあります。

特にコーチングを知っている人がクライアントの場合は、長く話しすぎるとクライアントが話を聴く姿勢になってしまい、立場が逆になるといったことも起こります。

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短い質問は可能性を広げる上でも効果的です。質問の言葉が長くなると、前提が長くなるため拡大質問であっても限定的になりやすいと考えて良いのではないでしょうか。反映もただ相手が言ったとおりに、すべての言葉をそのまま反映する必要はありません。

ポイントは「キーワードを拾う」ことです。キーワードを拾って質問や反映を行うことで、余計な言葉を省いて短いアプローチができるようになります。

アプローチが長い例と短い例で見てみましょう。

アプローチが長い例

相手:仕事のやり方を体系化して、マニュアルを作りたいんですけど、進まないんですよね。
自分:仕事のやり方を体系化して、マニュアルを作りたいけど、進まないんですね。
相手:そうなんです。
自分:現状はどうやって体系化したり、マニュアルを作っていますか?
相手:とりあえずすべての作業を列挙しているんですけど、大変なんです。
自分:すべての作業を列挙していて大変なんですね。
相手:そうです。
自分:すべての作業を列挙する上で、何が大変ですか?
相手:1人1人に内容を聞き取ることですね。
自分:1人1人に聞き取ることが大変なんですね。
相手:はい。
自分:どうやって聞き取りましょうか?
相手:どうしたらいいか、よくわかりません…。
自分:よくわからないんですね。
相手:困りましたね。
自分:一旦戻りましょうか。マニュアルをどう作っていきたいですか?
相手:もっと速く作りたいです。
自分:もっと速く作りたいんですね。もっと速く作るためにはどうしたらいいですか?
相手:ちょっと思いつかないですね。
自分:そうですか…質問を変えますね。もっと速く作れたらどうなりますか?

アプローチが短い例

相手:仕事のやり方を体系化して、マニュアルを作りたいんですけど、進まないんですよね。
自分:進まないんですね。現状はどうなっていますか?
相手:とりあえずすべての作業を列挙しているんですけど、大変なんです。
自分:大変なんですね。どうしたいですか?
相手:もっと速く作りたいです。
自分:速く作りたいんですね。もっと速く作れたらどうですか?

アプローチが長い例では、相手のほとんどの言葉を反復している上、戻っているので「もっと速く作れたらどう~?」と質問するまでに何度もやり取りをしていますが、短い例では1/3程度のやり取りで済んでいます。

さらにアプローチが短い例では、全体的にキーワードを拾って反映や質問を行っているので、テンポよくコーチングが進んでいます。

コーチが話す時間が短くなるのでコーチング自体が速く進み、結果として例のように短い時間で答えにたどり着く可能性が高くなります。もうひとつ、クライアントが話す時間がより長くなり、聴いてもらったという感覚が強くなります。

このように多くのメリットがあるので、短くシンプルなアプローチを心がけてみてください。

コーチングで答えが思い浮かんだ場合の対処法

これまでの経験からコーチングを行っていて、少し話を聴いただけでクライアントが求めている答えが思い浮かんだと感じることがあります。

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答えが思い浮かぶのはコーチングを行う側がクライアントとしての経験を積んでいて、答えにたどり着くことに慣れている場合や、コーチとして同じテーマを何度も扱ったことがある場合、テーマがコーチの専門分野だった場合などに起こるものと考えています。

また「クライアントが出す答えは千差万別なのでわからない」ということが、コーチングを行う上で望ましいと思いますが、具体的にできることなどが限られていて、どうしても同じような答えや選択に行き着いてしまう場合もあります。

では、答えが浮かんだ場合はどうしたら良いでしょうか。コーチングとしてはスッパリと忘れるのが好ましいですが、浮かんだ答えがベストだと感じるときもあると思います。

そんなときは答えが思い浮かんだとしてもすぐには言わず、必要なときに「提案」として出すことをオススメします。提案については「要望・提案・指示など依頼の仕方」「はい・いいえ・逆提案」を参考にしてください。

まずは、何事もないようにコーチングを続けて、クライアントの気持ちが高まるまでは取っておきます。コーチングを進めていくうちに気持ちが満たされ、エネルギーが高い状態になってから、やる気になっていることを見極めた上で提案します。

例で見てみましょう。

相手:人の話を聞くのが苦手なんですよね。
自分:話を聞くのが苦手なんですね。(コーチングがいいかも)
相手:はい。苦手なんです。
自分:もし、人の話が聞けるようになったらどうなりますか?
相手:もっと色んな人とうまくやれると思います。
自分:色んな人とうまくやれるんですね。
相手:そうですね。
自分:ちょっと話を聞ける状態をイメージしてみて頂けますか?
相手:わかりました。やってみます。
自分:話が聞けるあなたには、何が聞こえていますか?
相手:「話を聞いてくれてありがとう!」という声が聞こえます。
自分:「ありがとう!」という声が聞こえるんですね。どんな気持ちですか?
相手:すごく気持ちがいいです!
自分:気持ちがいいんですね!この気持ちで、何かできることはありますか?
相手:そうですね…。ちょっと思いつかないんですけど、何かやれそうな感じです。
自分:何かやれるんですね。提案があるんですけど、コーチングを勉強してみませんか?
相手:コーチングですか?
自分:コーチングが身につけば人の話を聞くことができるようになると思いますけど、どうでしょう?
相手:そうか!確かにそうですね。勉強してみます。

例のようにピンポイントで答えがヒットすることはそれほどありませんが、似たようなことは結構起こります。

また、クライアントから答えが出た場合、提案する必要はありませんので注意してください。
あくまでも答えを出すための選択肢のひとつとして示して、提案することが目的にならないように気をつけましょう。

相手が選ぶことをきちんとわかってれば、提案は大きな効果を発揮しますのでぜひやってみてください。

視野を広げて話を聴く

前回、コーチングやアドバイスを行う場合は「相手が選ぶ」という視点を軸に持って頂きたいことを説明しました。

今回は、どうしたら相手が選ぶことを軸に持てるかについてです。それが視野を広げることです。

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まずは、どうして「相手が選ぶようにできないか」について考えていきます。

私たちは、ひとりひとり違った価値観やものの見方(視点)を持っています。コーチングを行っているときに相手が選ぶことを妨げてしまうのは、「相手のために何とかしたい」と思う気持ちがかえって邪魔になってしまい、結果として自分の持つ価値観や視点の押し付けになってしまうことが原因にあると考えています。

そこで「視野を広げる」ということが必要になってきます。視野を広げることができれば、自分の想いにとらわれず一歩引いて相手を見て、話を聴くことができます。どうしたら良いかというと、世の中には自分の持っていない価値観や視点があることを理解して認めることです。

本でたとえてみましょう。小説、漫画、雑誌、ビジネス書、辞書、図鑑、教科書、専門書など色々な種類の本があります。さらに、小説ひとつ取っても、推理小説、時代小説、恋愛小説など非常に多種多様で、人によって好みが違いますよね。

コーチングに限らず人との関わりでは、価値観や視点が本と同じように沢山あることを理解して、より広い視野で見る姿勢が大切ではないでしょうか。

個人的には視野を広げるコツとして「世の中何でもアリ」と考えるようにしています。何でもアリなので、相手から何が出てきてもそのまま受け入れるように心がけています。

また、程度にもよりますが、相手の持っている価値観や視点が道徳的でなかったり反社会的だったりしても、基本的に相手のものなのでこだわらないようにしています。

繰り返しますが「何でもアリ」はあくまでも個人的な考えなので、ひとつの参考として受け取ってください。

どんなときも「相手が選ぶ」ことを忘れずに

これはコーチングやアドバイスを行う場合に、軸として持っていて頂きたいことです。

ある程度経験を積んだ方にとっては当たり前のことだと思いますが、慣れていないうちは意外と忘れがちなので、きちんと意識して頂く目的で「相手が選ぶ」ということについてご説明します。

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例えば、コーチングを行う側が提案やお願いをすることがありますが、どんな場合でも最終的な決定は絶対に相手が行う、ということです。

コーチングを行っていてクライアントの役に立つ確信がある場合には、こちらからぜひやって欲しいとお願いをすることもあります。そのようなときでも、「どうするかは相手が選ぶ」ということを忘れないようにしています。

これを忘れてしまうと、「こうするべき」「〇〇するのがベスト」と考えてしまったり、「〇〇したほうが良いのではありませんか?」といった、閉じた聴き方(クローズドクエスチョン)になり、質問の形を取りながら押し付けになるといったことが起こりますので気をつけてください。

ここで視点を変えて、コーチングやアドバイスを受ける相手側の立場で考えてみましょう。

仕事や家事、勉強などで苦手なことを思い浮かべて頂ければわかると思いますが、やりたくないことを心の底からやろうと思うのは難しいことです。

何かをやる場合は、なるべく自分の意思で「やる」と決めたいと思うのではないでしょうか。
人から命令されたり、無理やりやらされる、といったことが好きな人はあまりいないと思います。

誰かにやらされるよりも、自分の意思で「やりたいことをやる」ほうが気持ち良くやれるものです。
コーチングはまさしく「やりたいことをやる」といった部分に焦点を当てたアプローチ(関わり方)だと思っています。

また、「やりたいことをやる」ということは、言い方を換えると「自分で選ぶ」ということになるのではないでしょうか。
コーチングでは「(相手が)自分で選ぶ」ことができるように、傾聴や質問など、様々な方法でお手伝いをします。

したがって「相手が選ぶ」という視点を軸に持つことは、コーチングを行う上で非常に重要です。
これはコーチングに限ったことではないと思いますので、人と関わるときは押し付けにならないよう、相手が選ぶということを意識してみてはいかがでしょうか。

 

決意を強くしてやる気を高める「宣言」

今回はやりたいことをやろうとするときに、決意をより強くしてやる気を高める方法です。どうするかというと、何をやるかその場で宣言して頂きます。タイミングはコーチングの終盤、最後のひと押しで行うことが多いです。

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例を見てみましょう。

相手:この頃運動不足なんですよね。
自分:運動不足なんですね。何かできることはありますか?
相手:できるだけ散歩をしようと思っています。
自分:散歩をするんですね。いつからどのようにやりますか?
相手:そうですね…明日から…晴れた日にやります。
自分:明日から晴れた日に散歩をするんですね。
相手:はい、やります。
自分:では、宣言してもらえますか?
相手:宣言ですか?
自分:そうです。ぜひ今の決意を声高らかに宣言してください。
相手:わかりました。私は、明日から晴れの日に散歩します!!
自分:素晴らしい!!宣言してみてどうですか?
相手:さらにやる気になってきました!
自分:力強いですね!絶対できますよ!

例のように、宣言してどうか聴いてみたり、反映励ましでフォローを入れるとさらに良いでしょう。
宣言すると、決意がさらに強くなってやる気が高まったり、宣言することが約束になるので、守ろうという気持ちになります。

また、やろうとしていることを自分から周りに宣言するというのも効果的です。
あなたも、これからやろうとしていることを周りに宣言して、一歩踏み出してみませんか?

キーワードを拾って話を広げる

コーチングで、傾聴からどうやって拡大質問反映などにつなげていくか、またコーチングに限らず、相手の話からどうやって話を広げていくか、慣れないと難しいかも知れません。
そこでオススメしたいのがタイトルにあるように「キーワードを拾う」ことです。

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人の話を聞いているときに、気になる言葉が出てくると思います。それがキーワードです。

キーワードは、相手が気にしていることだったり、価値観に関連することだったり様々です。
ちょっと気になったり、なんとなくピンとくるといった直感的ものも含まれます。
キーワードが出てきたら、すかさず質問を投げかけたり、反映してみましょう。

また、キーワードは語尾に出てくることが多いので、意識してみてください。

実際にキーワードを拾っていく例を見てみましょう。
キーワードをわかりやすいように太字にしてあります。

相手:Webサイトのリニューアルを考えているんですけど、作業が進まないんですよね。
自分:進んでないんですね。どんな感じですか?
相手:進もうとはしているんだけど、どうもがあるみたいな感じです。
自分:があるんですね。どんな山ですか?
相手:そんなに高くないので登れそうなんですけど、一歩踏み出せないというか…。
自分:一歩踏み出せないんですね。
相手:そうなんです。
自分:前に同じような状況で、一歩踏み出せたことはありますか?
相手:あります。前にWebサイトを制作したときですね。
自分:そのときはどんな感じでしたか?
相手:最初は難しそうだと思ったんですけど、やってみると案外あっさりできました。
自分:あっさりできたんですね。できたときの気持ちはどうでしたか?
相手:やればできるという達成感がありました。
自分:達成感があったんですね。その気持ちを持って、今できることは?
相手:サイトのデザインについて、色々調べてみます。
自分:いつやりますか?
相手:このセッションが終わったらすぐにやります!

このようにキーワードを拾っていくと、コーチングに限らず話が広がりますので、ぜひ試してみてください。

行き詰まった時は「なりきり」でロールプレイ

これは前に紹介した、視点を変える方法です。行き詰って周りが見えなくなっている時、気分を変えて他の誰かになりきってみるのも良いかも知れません。これは、ロールプレイ(役を演じる)とも言います。ロールプレイングゲーム(Role Playing Game)は「役を演じるゲーム」ということですね。

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誰かになりきったときに、違った見方ができる場合があります。なりきる対象は何でも良いのですが、まとめると下のようになります。

・尊敬している人(家族・友人・上司・先生など)
・歴史上の人物(織田信長・坂本龍馬・クレオパトラなど)
・物語のキャラクター(映画、マンガやゲームなどのキャラ)
・好きな動物(犬・猫・うさぎ・ライオン)
・その他(花・風・雲など何でもOK)

その人(モノ)だったらどうするか、どんな言葉を使うかを思い切りなりきって考えてみます。例で見てみましょう。

相手:仕事で試したいアイディアがあるんですけど、どうも行動に移せないんです。
自分:行動に移せないんですね。どんな感じですか?
相手:何かが足りないような感じです。
自分:何かが足りないんですか…。ちょっとアプローチを変えてみたいと思いますけど、どうですか?
相手:はい。お願いします。
自分:それでは、尊敬する人はいますか?身近な人とか、歴史上の人物とか誰でも結構です。
相手:そうですね…尊敬しているのは坂本龍馬です。
自分:龍馬だったら今の状況をどうしていますか?龍馬になりきって答えてみて頂けますか?
相手:う~ん…閃いたらすぐにやっていると思います。
自分:龍馬の目から見て、今のご自分に何て言いますか?
相手:思い立ったら動かないといかんぜよ!
自分:龍馬は動かないといかんぜよって言ってるんですね。言われてみてどうですか?
相手:動きたくてウズウズしてきました!
自分:ウズウズしてきたんですね。ここで仕事の話に戻りますけど、これからどうしますか?
相手:龍馬みたいにどうやったら実現できるか考えて動いてみます!
自分:夜明けも近いですね!それでは具体的に何をしますか?

このように他の誰か(何か)になりきってみると、違った考えが浮かんで先に進めるといったことがあります。行き詰まったときは、ぜひやってみてください。

現状に点数を付けて上を目指す

コーチングに限らず、今の状態に点数を付けて、そこからどうするか決めることも役に立ちます。やり方を下にまとめました。

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1.まず今の状態または状況に点数を付ける

・10点満点で何点?
・5段階評価でいくつ?

応用編として相手が理解できるなら、下のような感じで聴くのも良いでしょう。
・ドラクエでたとえると、今のレベルは?
・7つで願いが叶うとすると、ドラゴンボールはいくつ持ってる状態?

2.付けた点数をどうするか決める

・今の点数から何点にしたいかを聴く
・満点以上を目指すことを提案する

3.舵取り

・点数を目標まで上げるにはどうしたら良いかを見る
・足りていない点数の分は何なのか、どこにあるかを見る
・目標の点数になっているとしたら、どうなっているかを見る

具体的な例

相手:読みたい本がたまっていて、中々進まないんですよね。
自分:読書が進まないんですね。今の状態を10点満点で表すと何点ですか?
相手:5点です。
自分:5点なんですね。今の気持ちは?
相手:集中できれば読める気がするので、もどかしいです。
自分:もどかしいんですね。これから5点を何点にしたいですか?
相手:せめて8点にはしたいですね。
自分:どうせなら8点と言わず10点満点を目指しませんか?
相手:そうですよね。やるからには10点にしたいです!
自分:10点になっているとしたら、何が見えますか?
相手:そうですね…沢山読んで、ブログをバリバリ書いています!
自分:お~!ブログをバリバリ書いているんですね。どんな気持ちで書いていますか?
相手:すごくノッていて気持ちいいです!
自分:すごくノッているあなたは、その気持ちでこれからどうしますか?
相手:そうだ!通勤時間に音楽を聞かずに、読書に集中してみます!
自分:いいですね!次にお話するときに5点が何点になったか、教えて頂けますか?
相手:わかりました。10点目指してやってみます。

 

このように、今の状態に点数を付けてから上の状態を目指すと、どうしたら良いかが見えてきます。

上の例では何点にしたいか聴いてから、さらに満点を目指すようにハードルを上げています。
また、例にもあるように結果として何点になったか確認できるとさらに良いと思います。

迷った時はメリット・デメリットの両方を見る

物事には表と裏の2つの面があると言われています。「コインの裏表」などと言われているように、メリット(良い点)とデメリット(悪い点)があるということです。「光あるところに影あり」とも言います。

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この考え方をコーチングに応用して、メリットとデメリットの両方を見ていきます。これは、前に紹介した「視点を変える」方法のひとつです。

メリットとデメリットの両方を見ることで、物事をより客観的に見ることができ、やるやらないを決めるときなどに有効です。例を見てみましょう。

相手:いつもギリギリまでやらないので、コツコツできるようにしたいんです。
自分:ギリギリまでやらないと、どうなるんですか?
相手:それが何とかなってしまうので、困っています。
自分:何とかなるんですね。2つのやり方があるんですが、メリットとデメリットを見てみませんか?
相手:メリットとデメリットですか…面白そうですね。やってみます。
自分:まずは、ギリギリまでやるメリットは何ですか?
相手:メリットは短時間で集中的にやれることです。
自分:集中できるんですね。デメリットは?
相手:いつでもできると油断して、やらないことと、いつも追われている感じがします。
自分:油断してやらないのと、追われているんですね。それでは、コツコツやることも見ていきましょう。メリットは?
相手:着実に進められることですね。
自分:進められるんですね。デメリットはなんでしょう?
相手:やることがパターン化して単調になりそうな気がします。
自分:単調になりそうなんですね。それぞれメリットとデメリットが出てきましたけど、気づいたことは?
相手:そうですね…追われるのは嫌なのと、少しづつでも進めたいのでやっぱりコツコツできるようにしたいです。
自分:コツコツやりたいんですね。そのためにできることは?
相手:う~ん…そうだ!ノートにその日やりたいことを書いて、一日の終わりに5段階で点をつけてみます。
自分:それは良さそうですね!

このように、メリットとデメリットの両方を見ていくと、どうしたいのかはっきりしてきます。
迷ったら試してみてはいかがでしょうか。

【追記】
今回の記事は、自由の森が毎週開催しているコーチング勉強会で、メンバーの福安佑記さんが思いついた方法です。

素晴らしいので福安さんのご了承を頂き、実際に行われたセッションの内容を若干アレンジして編集いたしました。

コーチング勉強会に参加して一緒に学びませんか?初回は無料で体験できますので、ぜひご参加ください。お問い合わせはお気軽にどうぞ。

コーチングの流れ

今までスキルやツールについて紹介してきましたが、今回はコーチングで行うセッション(話し合い)の大まかな流れについて説明します。

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1.主題(テーマ)を決める

まずは、話したい主題を決めてもらいます。

・お話ししたいことはありますか?
・今日のテーマは何ですか?

2.現状の把握と明確化

主題が決まったら、現状を把握し、焦点を明確にしてもらいます。

・どんな現状ですか?
・具体的にはどういったことですか?
・例えばどんな感じですか?

3.ゴールを決める

現状が明らかになったら、コーチングセッションのゴールを決めます。ここで本当のテーマが明らかになる場合もあります。

・どうなったら良いですか?
・この時間で何を決めたいですか?
・テーマは〇〇ですが、お話からすると□□が本当のテーマだと思いますがどうですか?

4.想いを掘り下げる

想い(思考および感情)を掘り下げて味わってもらいます。
拡大質問どう~?)や、反映承認・認知などのスキルを使います。

・現状についてどう思いますか?
・どんな気持ですか?
・~なんですね。
・~を感じます。

5.舵取り

ここから、どうアプローチするか舵取りを行います。
最高の瞬間」などを聴いて気持ちを高めていくか、想いを掘り下げ続けるか、視点を変えるなど、コーチングを行う側の腕の見せ所です。

・今までの人生で一番うまくいったことは?
・それがうまくいったら、どうなりますか?
・その想いをどうしたいですか?
・尊敬する人、好きなモノになったら、どうしますか?
・他にどんな見方ができますか?

6.行動を促す、気づきを深める、継続する仕組みを作る

最後に、行動につなげるアクションを起こしてもらったり、気づきを深めるといった事をします。
提案や要望仕組みづくり設問など、宿題を決めてもらい、確認をします。

・その気持ちで、明日からできることは?
・次回まで、〇〇について考えて頂けますか?
・いつまでに何をやりますか?

コーチングを行う上で、大体の流れがつかめるのではないかと思います。
ただし、コーチングのセッションはクライアントと一緒にその都度作り上げていくもので、どれが正解といったものはありませんのでご注意ください。

ひとつの例として参考にして頂ければ嬉しいです。

次につなげる問い「設問」

設問とは字が示していますが「問いを設ける」、言い換えると「用意された質問」です。
コーチングでは主にセッションの最後に投げかけて、次回までの宿題にすることが多いです。

話の内容(テーマ)が重い、あるいは難しいもので、答えを出すまでに時間がかかる場合があります。そんな時に、宿題としてテーマに対してどうしたいか、どう思うか、といったことを考えてもらいます。

設問もコーチングの場合は拡大質問となります。下に例を挙げます。

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設問の例

・豊かな人生とは?
・逃げていることは?
・今後のためにやることは?

また、設問は話の内容からの流れで作ることもできます。
具体例で見てみましょう。

具体的な例

自分:これから必要なことはなんですか?
相手:より多くの人に知ってもらうことだと思います。
自分:どうしたら多くの人に知ってもらえると思いますか?
相手:色々やり方があると思うんですけど、考えるのに時間がかかりそうです。
自分:わかりました。それでは、来週までに「人に知ってもらうとはどういうことか」について考えて頂きたいんですがいかがですか?
相手:なるほど、「人に知ってもらうとはどういうことか」ですね。考えてみます。
自分:お願いします。では来週結果について教えてください。
相手:わかりました。ありがとうございます。
自分:お疲れ様でした。また来週よろしくお願いします。
相手:こちらこそよろしくお願いします。では失礼します。

上の例では話の内容から、「人に知ってもらうにはどういうことか」という設問が出ました。

設問を持つと、その問いについて考える時間が多くなるので、気づきを促すときや深めるときに有効です。
考えるのに時間が必要な場合やテーマが重い場合などは活用してみてください。

「来週まで」「月末まで」など、期限を決めて結果を確認することもお忘れなく。

下のコーチング・バイブルには巻末に設問の例が紹介されていますので、良かったら参考にしてください。

代表システムとVAKモデルで優位な感覚を知る

これは、NLP(神経言語プログラミング)で提唱されている考え方です。

我々は生きて行く上で視覚(Visual)、聴覚(Auditory)、触覚(Kinestic)、嗅覚(Olfactory)、味覚(Gutatory)の五感を用いていますが、この五感を代表システムと言います。
代表システムを視覚(V)と聴覚(A)、触覚・嗅覚・味覚を合わせて体感覚(K)として大きく分けた3つの感覚を、それぞれの頭文字からVAKモデルと呼ばれています。

このVAKモデルの中で、一人ひとりに優位の感覚、つまり意識せずに良く使っている感覚があります。それぞれの特徴を下に挙げます。

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V:視覚優位の人

・~に見える、景色が思い浮かぶなど、目で見たものとして表現する。
・イメージすることが得意
・目線は上に向く傾向

A:聴覚優位の人

・~と聞こえる、音や声が聞こえてくるなど、耳で聞いたものとして表現する。
・音や言葉の扱いが得意
・目線は左右に向く傾向

K:体感覚優位の人

・~と感じる、身震い、力が入るなど、体で感じたものとして表現する。
・体を使うことが得意
・目線は下に向く傾向

あくまでも傾向ですので、必ず上の例のようになるということではありません。
また、優位ではない感覚も訓練して使えば使うほど高めることができるようです。

NLPはコーチングにも応用されており、様々な本が出版されています。
同様に講座やワークショップも開催されています。

私は、代表システムとVAKモデルをコーチングの補助として使っています。
クライアントの想い(思考、感情)を掘り下げたり、サボタージュなどを明らかにする場合に、視覚、聴覚、体感覚に分けて考えると、分かりやすくなることが理由です。

コーチングには色々なやり方がありますので、参考にして頂ければ嬉しいです。

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話を核心に戻す「中断」のやり方

今回は「中断」についてご紹介します。

信じられないかも知れませんが、コーチングの途中で相手の話をあえて中断することがあります。しかしながら、人の話をさえぎることはあまり良くないことに思えますよね。

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それでは、どんな場合に中断するのでしょうか。相手の話を集中して聴けている場合、つまり傾聴がきちんとできている場合で、相手が話しすぎている、核心を話していないと感じたときは中断しても構いません。

そうは言っても、人の話を中断するには抵抗があると思います。特にコーチングでは傾聴することが基本中の基本ですよね。

経験からお話すると、コーチングのワークショップや勉強会で、この中断をする練習を何度かして感想を聴いてみましたが「ほとんど気にならない」ということです。

自分がクライアント役の場合も特に気になることはありませんでした。ですから、話しすぎている、核心から離れていると感じた場合は積極的に中断しても問題ありません。

それでも気になるでしょうから、前置きとして「状況をただお話されても前に進まないので、話を一旦切って良いですか?」とか「核心から離れてきている感じがしますので、一度仕切り直しましょうか」などと言うと納得してもらえると思います。

また、中断するだけでは話が止まってしまいますから、核心に迫るフレーズ「どう~?」と組み合わせて使います。

具体的な例

相手:プロジェクトの立ち上げに関わっているんですけど、最近どうもやる気が出ないんですよね。
自分:やる気がでないんですね。どんな感じですか?
相手:色々やろうとは思っているんですけど、つい先延ばしにしています。
自分:先延ばしになっているんですね。
相手:はい。他の仕事と並行していたり、雑務が多かったりで自分なりに頑張ってはいるんですけどどうもやる気が…
自分:ちょっとすみません。ぐるぐる回っているようなので、一旦切りますね。本当はどうしたいですか?
相手:やっぱり、やる気を持ってプロジェクトを進めたいです。
自分:やる気を持って進めたいんですね。それでは、やる気があるときはどうしていましたか?
相手:そうですね…

このように中断してから「どう~?」と質問すると、話を核心に戻すことができます。
経験上、例のように中断した後「本当はどうしたいですか?」と質問をすると、話の核心に戻る場合が多いので参考になさってください。

 

自分を止める「サボタージュ」の対処法

今回は「サボタージュ」についてです。

「サボる」の語源の言葉ですが、元々はフランス語で、サボタージュ(Sabotage)は労働上の「破壊活動」「妨害活動」といった意味です。
コーチングでのサボタージュは、タイトルにあるように自分を止めるような制限的な思考や感情のことを差します。

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サボタージュの例

・どうせダメだ
・できっこない
・やるだけ無駄
・今度やればいい

誰でもひとつくらいは思い当たるところがあるのではないでしょうか。
そこでサボタージュが出てきたときに、どうしたら良いかを下に示します。

サボタージュが出てきたら

1.見える化

まずは、「見える化」で、サボタージュがどういったものかを明らかにします。
見えてくれば、対処の仕方がわかってきます。
「想いを深める」の記事で紹介した要領で、視覚・聴覚・体感覚の要素で分け、どう明らかにするか挙げていきます。

姿・形(視覚):イメージや色、明るさなど、見えてくるもの

・どんな姿ですか?
・形や色は?

声・音(聴覚):声の質や音など、聞こえてくるもの

・どんな声ですか?
・何を言っていますか?

感触(体感覚):硬さや重さ、温度など、触れてみてわかるもの

・どんな感触ですか?
・重さや硬さは?

2.名前を付ける

次に名前を付けて、さらにわかりやすくします。
・名前を付けるとしたら何ですか?

3.対処する

ここから、サボタージュについて対処していきます。

価値観や最高の瞬間に焦点を当てる

価値観やうまくいっていることに焦点が当たっている場合は、その光に隠れるようにサボタージュは現れません。
サボタージュが現れたと思ったら、見える化を飛ばして、すぐにこちらに舵を切ることもひとつの手です。

見ないようにする、脇に置く

見ないようにするという手もあります。
「サボタージュが現れたら脇に置く」といった仕組みを作ると、気にしないようにできます。

向き合って、対処する

サボタージュと正面から向き合って、対処します。
じっくりとサボタージュの正体を見極めて、どうしたいかを聴いていきます。

具体例で見てみましょう。
この場合は、相手がサボタージュについて知っているという前提です。

具体的な例

相手:近ごろ、人に連絡をするのが億劫なんですよね。
自分:どんな感じですか?
相手:やった方がいいのはわかっているんですけど、立ち止まってしまう感じです。
自分:立ち止まってしまうんですね。これはサボタージュかも知れませんから見ていきますか?
相手:そうかも知れません。お願いします。
自分:それでは、これが出てきた時に姿形のイメージはありますか?
相手:う~ん、黒いずるそうな感じですね。
自分:黒くてずるそうなんですね。何か言っていますか?
相手:そうですね…連絡してももう遅い、やってもムダと言っている気がします。
自分:もう遅い、やってもムダと言っているんですね。他に感触はありますか?相手:ドロドロとした感じがしますね。
自分:さっき仰ったのと合わせると、黒くてずるそうで、ドロドロしているんですね。
相手:本当にそんな感じです。
自分:それで「もう遅い、やってもムダ」と言っているんですね。
相手:言ってますね。
自分:これに名前を付けるとしたらどんな名前ですか?相手:そうですね…黒くてドロドロしているから「黒ドロ」です。
自分:「黒ドロ」ですね。「黒ドロ」をどうしたいですか?
相手:イヤな感じなので、丸めて投げ捨てたいです。
自分:投げ捨てたいんですね。今やって頂けますか?
相手:わかりました。えいっ!
自分:どうなりましたか?
相手:遠くまで飛んで見えなくなりました。なんかスッキリしました。
自分:スッキリしたんですね。今の気持ちで連絡についてどう思いますか?
相手:そうですね。とりあえず連絡だけはしようと思います。
自分:わかりました。提案なんですが、今後「黒ドロ」が出たら丸めて投げる、ということをやって頂きたいんですが、どうですか?
相手:それいいですね!やってみます。

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上の例では「向き合って対処する」という方法でサボタージュを扱い、仕組みとして今度出てきた場合に「丸めて投げる」ことを提案しています。
このように、サボタージュが出てきた場合にしっかり対処することによって前に進むことができます。

あり方を形作る「価値観」

コーチングでは価値観を扱うことがありますが、価値観とはその人が価値を感じる「何か」です。

やり方・あり方の記事で紹介した、あり方(Being)を形作るものとも言えるでしょう。
したがって、やり方(Doing)を決める大もとになるものとも言えます。

価値観を明確にすることで、何をどうしたいかも明確になります。
また、価値観はその意味を示すキーワードで表すことができます。

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それでは、価値観にはどんなものがあるかを例を挙げて見ていきましょう。
例えば、人と一緒にいたい場合は「つながり」、優しく接したいという思いがある場合は「思いやり」という価値観を持っています。
「人の役に立ちたい」といった場合は「貢献」「支援」などが挙げられます。

反対に、嫌なことや苦手なことは価値観の裏返しかもしれません。
駅のホームで電車を待っているときに、きちんと並んでいない人がいると頭に来るような場合は「秩序」といった価値観から来ているのかも知れません。
あるいは、嘘が嫌いということであれば、「誠実」といった価値観が考えられそうです。

価値観に良し悪しはありませんので、道徳的でなければいけないというものではありません。
「支配」「権力」「欲張り」などを価値観として持つ人もいるでしょう。

どんな価値観を持っているかより、持っている価値観をどう活かすかということが大切です。
先ほど挙げた「支配」を例に取ってみると「全員の役に立つことで、組織の上に立つ」といったことをやっていけば良いのではないでしょうか。

また、価値観は「1人につき1つ」ではありません。
一人ひとりが複数の価値観を持っています。

人それぞれ違う価値観をいくつも持っているので、多様性があり、面白いと思います。
あなたもご自分の価値観を探し出して、明確にしてみてはいかがでしょうか。

「想いを掘り下げる」ことで行動につなげる

コーチングでは、想いを掘り下げて行動へ移す足がかりにします。
ここで取り上げる「想い」とは「思考と感情(考えと気持ち)」のことです。

なぜ想いを掘り下げる必要があるかと言うと、問題や状況より、本人がどう思うか、どう感じるかが大切だからです。
問題や状況の解決より、その人自身の想いに焦点を当てることが、結果として行動につながります。

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想いの掘り下げ方

1.どう思うか、どんな気持ちかを聴く

・どう思いますか?(思考・考え)
・どんな気持ちですか?(感情・気持ち)

2.感覚的なものを掘り下げる

・見える景色は?(視覚:イメージや色、明るさなど、目に見えるもの)
・聞こえる声や音は?(聴覚:声や音、耳から聞こえるもの)
・触り心地は?(体感覚:触れた感じや温度など、体で感じるもの)

3.想いを掘り下げて味わい切ったら、どうしたいか、どうなりたいかなどを聴く

・その気持ちを持ってどうしたいですか?
・その思いがあるあなたはどうなりたいですか?

具体的な例

自分:嬉しいと感じる時は何をしていますか?
相手:皆と一緒に美味しいものを飲んだり食べたりしていますね。
自分:皆で食事をしているんですね。どんな気持ちですか?
相手:つながっているんだな~と感じて嬉しくなります。
自分:つながっていて嬉しいんですね。その時のイメージはどんな感じですか?
相手:胸の真ん中から、金色の風が吹いて回っているような感じです。
自分:金色の風が回っているんですね。他に感じることは?
相手:風が暖かくて、温泉に浸かっているような感じで心地いいです。
自分:暖かい温泉に浸かっていて心地いいんですね。穏やかな感じがします。
相手:そうですね。心地良くて穏やかですね。
自分:この気持ちを持って、何かやりたいことはありますか?
相手:人と人との輪をもっと広げていきたいですね。
自分:具体的にはどんなことをやりますか?
相手:勉強会とか、交流会とか、人が集まれる場をもっと作っていこうと思います。
自分:人の輪がさらに広がりそうですね!

このように想いを掘り下げていくと、そこからやりたいことや、どうなりたいかなどが見えてきます。その上で何ができるか聴いていくと、行動に結びつきます。

気持ちを高める「最高の瞬間」を知ることで行動に結びつける

今回は強力なツールをご紹介します。

気持ちが高まってテンションが上っているときは、何でもやれそうな感じがしませんか?
これをコーチングに応用したものです。

どうやるかと言うと、タイトルにあるように「最高の瞬間」を聴きます。聴き方ですが、テーマや状況に応じてアレンジして構いません。

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アプローチの例

・今までの人生で最高の瞬間は?
・仕事で一番うまくいったときは?
・家族と過ごした一番楽しい時間は?
・最近、嬉しかったことは?

反映承認・認知でテンションを上げるとさらに効果的です。
相手のテンションに自分のテンションも合わせましょう。

具体的な例

相手:仕事で今のプロジェクトがトラブル続きでうまくいくか心配なんです。
自分:心配なんですね。どうしたいですか?
相手:もっと前向きに取り組みたいです。
自分:前向きに取り組みたいんですね。それでは、今までの仕事で一番うまくいった瞬間は?
相手:2年前に任されたプロジェクトやり終えたときですね。あのときはうまくいきました!
自分:どんな感じでしたか?
相手:色々トラブルはあったけど何とかやり切ったんです!
自分:やり切ったんですね!その気持ちで、今のプロジェクトを見るとどうですか?
相手:トラブルがあっても乗り切れることに気付きました!
自分:乗りきれるんですね!決意を感じますよ。
相手:そうですか!やってみます!
自分:これからやることは?
相手:そうですね…トラブルを書きだして、どうしたら良いか考えてみます。
自分:いいですね!今までやってきたんだから、絶対できますよ!
相手:ありがとうございます!

 

例では、仕事における最高の瞬間から現状を見ることで(視点を変える)やる気を取り戻しました。
これまでの経験からコーチングが非常にうまくいくことが多いので、体験コーチングを受けて頂く場合や、ここぞという重要な場面で良く使っています。

また、コーチングに限らず、最高の瞬間を尋ねると相手の方は気持良く話してくれます。
身の回りの人の「最高の瞬間」を聴いてみてはいかがでしょうか。

「視点を変える」ことで行き詰まりを脱出

コーチングで扱う視点とは「ものの見方」です。言い換えると「物事をどうとらえているか」ということです。フレーム(枠)とも言います。

視点を変えることで、悩みや問題を抱えて行き詰ったり、仕事がうまく進まなくて煮詰まっているとき、いわゆる「ハマっている」状態から抜け出すのに効果を発揮します。

行き詰ったり煮詰まっているときは「行き詰まっている・煮詰まっている」という視点にとらわれていて、自分では気づいていない場合が多くあります。

そこで視点を変えてみると、違った見方や考え方が出てきて、打開策や解決方法が見つかります。視点を変えることをリフレーミングとも言います。

実は、前回紹介した「俯瞰」も視点を変える方法のひとつです。
それでは視点の変え方を下に示します。

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視点を変える方法

・距離を変える:近づく、遠ざかる、一歩引く
・高さを変える:上から眺める(俯瞰)、見上げる
・時間を変える:未来を見る、過去を見る
・違う見方をする:振り返る、ちらっと見る、じーっと見る
・他を見る:外を見る、目をそらす

視点の変更を促すやり方もあります。

・他にどんな見方ができますか?
・違う見方をすると何が見えますか?

具体的な例

相手:主催しているイベントで中々人が集まらないんですよね。
自分:どんな状況ですか?
相手:5回開催して、いつも来てくれるのが1人か2人なんです。
自分:なるほど。どんな感じがしますか?
相手:そうですね…行き詰まりを感じます。
自分:行き詰まりを感じるんですね。
相手:はい。このままでいいのかどうか…
自分:ところで今までの5回を振り返ると、どんな見方ができますか?
相手:うーん…少なくても、人は来てくれているから失敗ではないと思います。
自分:失敗ではないんですね。失敗ではない視点で未来を見ると何が見えますか?
相手:そう言えば毎回来てくれる人が違うので、全員集まったところが見えます。
自分:全員集まるんですね!
相手:そうです!集まります!
自分:そのためにどうしますか?
相手:まずは、今まで来てくれた人に案内のメールを出します。

上のように、行き詰まりを感じるときに視点を変えて違う見方をすると、思い込みから開放されて前向きになれることも多いです。
行き詰まっている人を見つけたら、視点を変えることを促してはいかがでしょうか。

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高いところから眺める「俯瞰」で現状を打破

俯瞰(ふかん)とはタイトルにある通り、「高いところから眺めること」です。

私たちは常に何かに追われていることが多く、つい足元や周囲の状況だけを見てしまいがちです。そこで、時には高いところから全体を見通すことによって、違うものが見えてきて現状を打破することができます。

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アプローチの例

  • 高いところから眺めると、何が見えますか?
  • 現状を俯瞰すると、どんな感じですか?
  • 上から見下ろすと、どうなりますか?

下にも具体的な例を挙げますが、「俯瞰の言い回し+どう~?or何~?」の組み合わせで使うことが多いです。

具体的な例

相手:最近、仕事で孤独感を感じるんですよね。
自分:どんな感じですか?
相手:忙しいのに誰も助けてくれない感じがします。
自分:誰も助けてくれないと感じてるんですね。
相手:はい。そんな感じです。
自分:ところで、今の状況を高いところから眺めると、何が見えますか?
相手:そうですね…周りには人がいるのが見えます。
自分:他に何かありますか?
相手:そういえば、こちらから手伝って欲しいことを伝えていませんでした。
自分:なるほど。それではどうしますか?
相手:周りの人に手伝ってほしいって伝えてみます。

例のように俯瞰してみると、これまで見えていなかったことが見えてくるので、たまには今の状況を上から眺めてみるのも良いかも知れません。

ハードルを上げて「挑戦」を促す

コーチングでは何かやってもらうことを提案するときに、あえてハードルを上げて挑戦してもらう、といったことをやります。一歩踏み出すのにためらっていたり、できそうな事をやっていない場合などに有効です。

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実際には相手に「ウワ~っ!」と思うほどの条件を出して、どうするか決めてもらいます。
ここで出てくるのが、以前の記事でも紹介した「はい・いいえ・逆提案」です。

具体的な例

相手:最近ブログが書きたいけど書けないんですよね。
自分:どうしたら書けると思いますか?
相手:ネタが思い浮かばないので、まずはアイディア出しだと思います。
自分:それでは提案ですが、「1日10個アイディアを出す」というのはどうでしょう?
相手:え!?10個ですか?
自分:お答えは、「はい・いいえ・逆提案」がありますけど、どうしますか?
相手:う~ん、そうですね…いきなり10個はきついので5個出してみます。
自分:5個ですね!わかりました。何もやらないところから5個はすごい進歩ですね!
相手:そうですね!頑張ってみます。

ハードルを上げて無理な条件を出すことで、できななかったことができたり、本当に挑戦してやってみることで、絶対できないと思っていたことができる、といったことが起こります。

これは相手のことを信じればこそできることなので、「もっとできる」と信じてあげてもう一押ししてみてはいかがでしょうか。

効果的な励まし方で背中を押す

人と接していて相手が行き詰まっているときや、一歩踏み出そうとしているときなどに励まそうと思いますよね。コーチングでも最後のひと押しとして、クライアントを励ますことがあります。

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励ます場合のポイント

・相手の持っているものを認める
・以前できたことを思い出してもらう
・信じていると伝える

実際に例で見てみましょう。
プレゼンを来週に控えて自信のない部下を上司が励まします。

上司:元気なさそうだね。どうしたの?
部下:来週のプレゼンがうまくいくか心配なんです。
上司:資料もきちんとできているし、リハーサルも良かったから大丈夫だと思うよ。
部下:ありがとうございます。でも、どうも自信ないんですよね…
上司:先月も君のプレゼンのおかげで契約が取れたじゃないか。大丈夫だよ!
部下:そうですよね。でも本当に大丈夫でしょうか?
上司:大丈夫、絶対うまくいくよ。信じてるから!
部下:ありがとうございます!頑張ります!

このように、ポイントを抑えて励ますと自信を取り戻したり、やる気が出るのではないでしょうか。
また、コーチングの言葉を借りると、「承認・認知を未来に向かってする」と言っても良いかも知れませんね。

あなたも効果的に励ますことで、相手の背中を押してあげませんか?

比喩でイメージしやすく伝える

比喩(ひゆ)とはある物事や状況などを別の何かに喩(たと)えることです。

自分や相手の状況や思いをイメージすることによってより明確にでき、現状や目的がはっきりするので、コーチングでも良く使います。

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物事や状況から、思い浮かんだイメージや言葉を表現してみましょう。
例えば「大きな心を持って広い世界を巡る」ならば、

「世界という名の大海原を鯨のように悠然と泳ぐ」といったところです。

イメージが浮かんできませんか?

慣用句や故事成語などにも比喩が多く使われています。

「歯に衣着せぬ」
「割れ鍋にとじ蓋」
「ぬかに釘」
「井の中の蛙」
「濡れ手で粟」

沢山ありますね。
このように比喩を使うことで物事や状況をイメージしやくなり、イメージすることによって現実味を帯びて、より生き生きとしますので上手に使ってみてはいかがでしょうか。

他にも色々な言い方があると思いますが、自分なりの比喩で表現するとどうなりますか?
ぜひチャレンジしてみてください。

最後に、オススメしたい本があります。
デール・カーネギーの「心を動かす話し方」という本ですが、色々な状況に応じてどのように話したら良いか、どう訓練したら話すことが上手になるかを丁寧に紹介しています。
また、自分の話を人の心に訴えるには、比喩を使ってイメージしやすいように表現すると良い、と書いてあります。
それに加えて、この本自体が美しい比喩の宝庫となっており、お手本として大変参考になりますので話し方を学びたい方はぜひ読んでみてください。

 

引き出しを多くして、役に立てるよう備える

コーチングでクライアントに提案や要望をする場合があります。

セッションの最後に行動を起こしてもらうために良く行いますが、そんなときに感じるのが「引き出しを多く持っている方が良い」ということです。

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提案や要望はどちらかというとコンサルティングに近いと思います。

やってもらいたいこと、やった方がためになりそうなことを提示しますが、あくまでもコーチングなので「はい・いいえ・逆提案」で決めてもらい、結果にはこだわりません。

しかしながら、できるだけクライアントに寄り添った効果的な提案や要望をしたいですよね。
そのとき、元となるのは自分自身のリソース(資源)、つまり今までに身につけた知識や経験、考え方などです。したがって、どれだけ多くのリソースを持っているか、すなわち「引き出しが多いか」で決まってくると思います。

ところで、どうやって引き出しを多くするかというと、様々な知識を得る努力することと、自分自身の経験を大切にすることです。本を読んで知識を得ることはもちろん、色々な勉強会やディスカッションなどに積極的に参加するのも良いでしょう。

コーチングだけではなく、色々なことや、多くの人に興味を持って接することも大事ではないでしょうか。また、どうやって壁を乗り越えたか、どんな体験がためになったかなどを思い描くのも良いと思います。

私は某匿名掲示板の中の復讐・DQN返しなどのまとめを巡回するのが日課となっていますが、そこで得た知識がコーチングで役に立ったことが実際にありましたので、本当にどこで何が役に立つかわからないものです。

意外な知識や経験が役に立つ場合があるので、引き出しはできるだけ多く持っていたいものですね。

日常でコーチング力を高める方法

コーチングのワークショップやセミナーなどに参加すると、その場ではコーチングができても一旦日常に戻るとつい忘れてしまいがちです。何事にも言えることですが、上達するには日頃からの訓練が必要です。

また、コーチングはセッションから離れたところ(つまり日常)で、本当の効果を発揮するとも言われています。

今回ご紹介するのは、この考え方をコーチングを学ぶ上で応用したものです。日常でコーチング力を訓練するにはどうしたら良いか、いつも私なりに実践している方法です。

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具体的な方法の前に、まずはコーチングの本質的なことについて説明したいと思います。

コーチングは結局のところ、人と人の関わりの中にあるものです。その関わりの中から、人が自発的に行動することをサポートするのに有効なやり方を切り取って、名前を付けて使いやすく並べたものだと考えています。

傾聴などのコーチングのスキルを使わなくても、人と人の関わりのすべてが学ぶべき価値のあるものだと思っています。

もったいぶって書いていますが、ここでポイントを紹介します。
それは、色々な人同士のやり取りをコーチングの目線で観察することです。

実際に人が話しているところを観察したり、テレビやラジオ、DVD(BD)などでニュースやドラマ映画を観たり、あるいは漫画やアニメでも構いません。質問の種類(クローズド/オープン)やスキルについて意識して集中します。実際には「良い質問だな」「ここで反映がきた」「これは良い表現だから使ってみよう」などと観察しています。

特にオススメなのが、インタビューの映像です。インタビューする人が投げかける質問や、インタビューされる相手が質問に答えたあとのリアクションにコーチングのスキルがたくさん現れますので大変参考になります。アナウンサーの方たちは傾聴と質問がかなり上手です。

蛇足ですが、私は「xxxHOLiC」という漫画が大好きです。作者のCLAMPさんが人の関わりを重要なテーマにしているらしく、登場するキャラクターの心理を丁寧に描いていてとても参考になります。コーチングのスキルや考え方がたくさん登場しますので、コーチングを学びたい方に自信を持ってオススメします。

ただし、気をつけて頂きたいのは、何でもコーチング目線で見すぎないということです。ずっとコーチング目線で見ていると、傾聴を長時間やっているのと同じで疲れてしまいますし、好きな番組などが楽しめなくなります。

好きな番組や本などはコーチング目線を外して思い切り楽しんで見るようにするなど、何事もほどほどにした方が良いでしょう。

あなたも日常の色々なやり取りを、コーチング目線で見てみませんか?

前向きになる「仕組み」を作る

コーチングではやりたいことを継続的に行って習慣にするために、前向きになる仕組みを作る、ということを良くやります。

仕組みを作り、「やる」と決意したときの気持ちを思い起こすことによって、想い(気持ちや考え)をコントロールしたり、行動に移しやすくできます。

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それでは、前向きなるための仕組みにはどんなものがあるでしょうか。例を挙げます。

・一日一回決まったことをやる(ありがとうと言う、など)
・やりたいことや、どうありたいかを文章にして読み上げる
・パソコンの壁紙や携帯の待ち受け画面で画像や文章が見えるようにする
・気持ちを思い起こすキーホルダーやストラップなどを身に付ける
・問いを持ち続ける(充実した人生とは何か、など)
・怒りを感じたときは深呼吸をして3つ数える

このほかにもまだあると思いますが、このような仕組みがあると習慣となり、日々の行動やあり方を変えていくことができます。
あなたも自分なりの仕組みを作ってみてはいかがでしょうか。

はい・いいえ・逆提案

前回、相手に提案や要望をするときにポイントのひとつとして、やるかやらないかの選択を委ねると書きました。

コーチングでも提案や要望をすることがありますが、そのときに選択肢が「はい・いいえ・逆提案」の3つあることを示して、いずれか1つ選んでもらいます。

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はい・いいえ・逆提案の説明をします。

はい:提案・要望の通り「やる」
いいえ:提案・要望を「やらない」
逆提案:「Aはできないが、Bならできる」

「はい」「いいえ」は読んで字のごとく「やる、やらない」です。
「逆提案」は多くの方が初めて目にする言葉だと思いますが、「提案された通りにはできないが、別のこと、やり方ならできる」ということです。

以前の記事、要望・提案・指示など依頼の仕方に書いた例2を見てみると、実は部下の答えが「逆提案」になっています。
「明日まで」と依頼されたことに対して「金曜ならできます」と答えています。
このように選択の余地があると、スムーズに事が運ぶ場合が多いと思います。

もし「いいえ」だとすると、何もしない「ゼロ」の状態のままですが、「はい」はもちろんのこと、「逆提案」の場合でも最初の提案よりハードルが下がったとしても結果が「ゼロ」ではなくなります。
例えば今までできなかったことに取り掛かるなど、場合によっては大きな前進をもたらします。

また、要望や提案をした場合に相手の選んだ答えが「はい」「逆提案」の場合は「承認・認知」で認めてあげましょう。
さらにやる気になりますので、ぜひやってみて下さい。

コーチングでは、相手の言葉をそのまま使う

先日のコーチング勉強会@Skypeで、参加者の方がコーチングを練習した後にフィードバックさせて頂いた内容です。

コーチングで相手の話を聴いてから反映などを行うときに気をつけて頂きたいのが「相手が使った言葉をそのまま使う」ということです。

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クライアントとして話を聴いてもらっているとき、反映などで自分の言葉をそのまま返してもらうと「きちんと話を聴いてもらっている」と感じますが、自分が使っていない言葉で言い換えられると違和感を覚えることがあります。
最悪の場合、違和感が不信感に変わってコーチングとして成り立たなくなることもあるので注意が必要です。

良い例と悪い例で見てみましょう。

悪い例
相手:イベントの告知がうまくできないんですよね。
自分:告知がダメなんですね。どんな状況ですか?
相手:(ダメ…)あ…はい。どうも早めの告知ができていないんです。
自分:告知が遅くてダメなんですね。
相手:(遅くはないんだけど…やっぱりダメなのかな…)えっと…そうです。
自分:何がそうさせるんでしょう?
相手:う~ん、やり方がダメだからだと思います…。

良い例
相手:イベントの告知がうまくできないんですよね。
自分:告知がうまくできないんですね。どんな状況ですか?
相手:(そうそう…)はい。どうも早めの告知ができていないんです。
自分:早めの告知ができないんですね。
相手:(そうなんだよね…)そうなんです。
自分:何がそうさせるんでしょう?
相手:そうですね…告知することに抵抗があるような気がします。

悪い例ではかなり極端ですが、相手の言葉を言い換えているので違和感があり、流れが止まりつつあります。
一方良い例では使っている言葉をそのまま反映することによって、スムーズに進んでいます。

相手の話に寄り添う意味でも、自分の言葉に置き換えず、相手の言葉を使うことをオススメします。

目標設定(SMARTの原則)と確認

何事も目標を設定して成し遂げることは重要です。
では目標を立てる際、どのようにしたら良いのでしょうか。

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そこで登場するのがSMART(スマート)の原則です。
「SMART」は目標を立てる場合に重要だとされる5つのキーワードの頭文字をとったものです。
5つのキーワードを下に挙げますので見てみましょう。

S:Specific(具体的)
M:Measurable(測定可能)
A:Attainable(達成可能)
R:Realistic(現実的)
T:Time-oriented(期限付き)

文章に直してみると、「具体的かつ現実的で達成できそうな、成果が見て取れる目標を立てて、いつまでにやるか期限を決める」ということです。
コーチングでも、セッションの終わりにクライアントに目標を決めてもらう場合がありますが、なるべくこの原則に従って、何をいつまでにやるかを決めてもらいます。

立てた目標を達成したかどうかを確認することもまた重要です。
いつ、どんな方法で結果を教えてもらえるかを確認をとって、目標に対する結果を教えてもらいます。

確認の方法ですが、主な例を下に挙げます。
・次に会った時に教えてもらう。
・期限の日になったら、その日の終わりにメールで教えてもらう。
・連絡がない場合は、こちらから確認の電話やメールをする。

結果を確認することによって、目標を達成できたかどうか、また目標を達成できなかった場合はそこに何があるのかを見ていきます。
目標設定→結果確認→振り返りという流れを続けることによってさらに先に進むことができます。

経験からお話すると、目標を期限付きで決めた上で結果を報告することに決めると「目標を決めて報告すると決めた以上は期限までに取り組もう」と思えるものです。
また、目標を達成できない場合でも、振り返りによって「どうしてできなかったか、次できるようにするためには、どうしたらいいか」などを明らかにして次に進むことができます。

勉強の指導や仕事の進め方など、色々な場面で有効だと思いますので、ぜひ活用してみて下さい。

確認と許可取りで物事を円滑に進める

コーチングではセッションの途中に意見を言ったり、要望するときなどコーチングの原則的なことから逸脱する場合や、セッションの内容を公開したいときなど守秘義務に反するような場合、クライアントに許可を取ります。

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許可を取るときの流れは下のようになります。
確認する→許可を取る(OK/NG)

例えば要望する場合「お願いがありますが、よろしいですか」と確認し、「いいですよ」と了承された場合に要望の内容を言います。
相手の答えがOKの場合は実行し、NGの場合はやめておきます。

コーチングに限らず、日常のあらゆる場面において、自分の行為が相手に影響を与える場合や、やって良いか悪いかの判断がつきにくいときなどはなるべく確認し、許可を取ってからやった方が良いと言えるでしょう。

円滑な関係を作るのに大変役に立ちますので、気をつけてみてはいかがでしょうか。

〇〇コーチが多すぎる

ブログなどのニックネームで「〇〇コーチ」と名乗っている方を多く見かけます。

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「コーチ」を名乗ることについてですが、私自身はどうもしっくりきません。
私という人間が、縁あってたまたまコーチングをやっているのであって、肩書きに「コーチ」と付けなければ、コーチングができない訳ではありません。

それにコーチである前に人でありたいと思っています。
さらに言うなら本当にクライアントの役に立つのであれば、最終的にはコーチングでなくても良いとさえ思っています。

「〇〇コーチ」についてですが、強みを前面に出すので、ブランディングやターゲティングの視点から考えると有用であることは理解できます。
しかし、コーチ自身の可能性を狭める危険性をはらんでいるのではないでしょうか。

得意なことや好きなことしかやらないというのも結構ですが、敢えてできないと思っていることに挑戦することも視野や見識が広がるので悪くないと思います。
ビジネスの観点から言っても、コーチが勝手にターゲットから外してしまい、クライアントになる可能性がある人を排除しています。

ランチェスターの法則もあると思いますが、最初からターゲットを決めるのではなく、コーチとして活動していく中で、自分の思わぬ強みや得意な分野が見えてくるかも知れません。

したがってアピールの仕方も「〇〇が得意」「◇の方のサポートをしたい」くらいに留めておいた方が良いのではないかと思います。「プロコーチ」というのも見かけます。
これもまたプロじゃないとコーチングができない訳じゃないし、そこら辺のプロより実力があって、他に本職を持っていらっしゃる方は結構いますし、コーチングを職業としているなら、プロとしての実力と自覚があるのは当たり前ではないかと思います。
わざわざプロと名乗らなければ、他に実力を証明する手段がないというのは悲しいことです。

ここ何ヶ月か良く見かけるんですが、「~させるコーチ」という方がいて最初見たときにビックリしました。
コーチングはクライアントに無理やり何かを「させない」ものです。
インパクトがあるのは認めますが、ブランディングを通り越してコーチとしてどうなのかと思います。

今までで1番強烈だったのは「スピリチュアルカウンセリングコーチング」です。どれが本職だよ!とツッコんでしまいました。なんというか、どっちつかずな感じでモヤモヤしますね。そもそもスピリチュアルの力が本当に備わっていれば他はいらないんじゃ…おっと誰か来たようなのでこの辺で。

中には、肩書きをクルクル変えている人もいます。
ブランディングも結構ですけど、流行らない、売れないから変える様なお安い肩書きなら最初からない方が良いと思います。
一生これで行く!くらいの覚悟がなければ、クライアントに届かないのではないでしょうか。

もちろん私自身もコーチとして「輝く世界を作る」というビジョンは持っていますが、「輝く世界を作るコーチ」とは名乗りません。
ホームページと名刺には一応ビジョンとして書いてありますけど、自己紹介などで自分から言う事はありません。
自分の中にしっかり持っていれば良いものであって、人にアピールするものではないからです。

ですから自己紹介などでも、単に「コーチングをやっている」と言うようにしています。

コーチングで質問が出ないで困ったときは、どう?と聴く

コーチングを行っていて、何か質問しないといけない場面だと思っていても、良い質問が思い浮かばない場合があります。
そんなときは、以前の記事で紹介した「どう~?」という聴き方を使ってみましょう。

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苦しまぎれでも構わないのでとりあえず「どう?」と聴いてみてください。
不安かも知れませんが、おそらくきちんと答えてくれるでしょう。

聴き方の例

「例えばどういったことですか?」
「どんな気持ちですか?」
「どう思いますか?」
「それってどうですか?」

コーチングで適切な質問をするのは慣れていないと難しいかも知れませんが、まずはあまり考えずに「どう~?」と聴いてみるクセをつけてみましょう。やっていくうちに次第に余裕が出てきて、色々な質問が思い浮かぶようになってきます。

また、「どう~?」そのものが拡大質問(オープンクエスチョン)なので、限定的な質問(クローズドクエスチョン)の数も減ってくると思います。

さらに、「どう~?」の意味(何についてどうなのか)を相手が自分の好きなように解釈してくれる点でも、非常に利便性の高いアプローチだと言えます。

「どう~?」が自然に使えるようになったら、次は「何~?」も使うように心がけてみてください。さらに質問が出なくて困る場面が減るでしょう。

効果があることは自信を持って保証しますので、ぜひチャレンジしてみてください。

コーチングで引き出す、導くというのに疑問

今回は私がコーチングを行うようになってから、疑問に思っていることについて書きます。

ほとんどの書籍に、コーチングは「人の可能性を引き出す」とか「目標に導く」などと書いてあり、コーチング行っている方のホームページやブログなどでも同じように書いてあるのを結構見かけますが、本当にそうでしょうか。

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職場で上司が部下に行う場合などもありますが、スポーツなどを除いた指導を目的としないコーチングでは同じ目線で関わるものだと思います。

「引き出す」「導く」という考え方が「上から目線」と感じますし、さらに主語は「コーチが」になっています。
「クライアントが」自ら「可能性を大きくする」または「目標に向かう」のではないでしょうか。

私たちコーチはそのお手伝いをしているに過ぎません。
もちろんコーチから要望や提案、課題の提示をすることもありますが、押し付けてやらせる、といったことはしません。

最終的にやるかやらないかを決めるのはクライアントの自由です。
コーチングの究極的な目的は、クライアントに自主性を高めてもらい、自分でゴールを定め、そのゴールに向かって行動できるようになってもらうことです。

したがって、最終的にコーチングがいらなくなることがベストだと考えます。
コーチから引き出されたり、導かれたりしないとクライアントが決断や行動できないような依存関係にならないよう、気をつけたいものです。

やり方・あり方(Doing・Being)

コーチングではクライアント(コーチングを受ける人)に「どうありたいか」「どうしたいか」を聴いた上で、具体的な行動を決めていきます。

つまり「どうありたいか=あり方・存在」を明確にし、「どうしたいか=やり方・行動」を決めるといった流れでコーチングが進みます。

この様にすることで、しっかりと目標に向かって行動を起こすことができるからです。

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コーチング関連の本を開くと、下の様に表現されています。

やり方・行動:Doing
あり方・存在:Being

あり方(存在:Being)によって、やり方(行動:Doing)が変わるとも書かれています。
やり方(行動:Doing)はどこから来るかというと、あり方(存在:Being)からと言えます。

「どうあるか」がはっきりしていれば、「どうするか」は出てきます。

あり方(存在:Being)には価値観や存在意義などといったものが含まれていて、その人の存在や人格を示す書きかけの地図のようなものではないかと思います。

地図に描かれている領域は、知識や経験で明らかになっているところで、空白の領域は知識がなかったり、経験していないので何も書かれていない、といったイメージです。
地図かあれば、自分がどこにいるかわかり、行き先(=やり方:Doing)を決められます。

未知の領域は空白になっていて、そこに行ったら(新たな経験をしたら)さらに書き込むということです。

話がそれますが、コーチングの目的はクライアントの地図を明確に描きだすのをサポートして、旅のお供をすることかも知れません。

自分の居場所を確かめ、行き先を発見し、そこへ行き、まだ見ぬ領域に向かい、地図の空白を埋めていくことがコーチングそのものであるとも言えそうです。
最終的な目的としては上に書いたことを繰り返し、最終的にクライアントの方が一人でやっていけるようになるまで同じ目線でサポートする、といった感じでしょうか。

話を元に戻します。
クライアントとしての体験からですが、「あり方」が明確になると、本当に納得がいく「やり方」を見つけることができて、実際にそれをやることで結果が出せます。
「あり方」を大切にして、より良い「やり方」を見いだしていきたいものです。

信用を得るには自己開示が大事

コーチングでは「協働関係」といって、クライアントとお互い率直に本当のことを言える関係を築くことが望ましいと言われています。コーチングに限らず、人と関わるときに信用や信頼を得るためには「自己開示」が大切です。

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自己開示とは読んで字のごとく「自己を開き、示すこと」です。
「自分がどういう者か相手に伝える」と言っても良いでしょう。

例えば初対面の人と接しているときに、もし相手が自分のことを明らかにせず、どういう人かわからない場合には、こちらも警戒して心を開かないのではないでしょうか。
相手がどういう人かわからない時は、逆に自分のことを積極的に伝えてみると良いでしょう。

・好きなことや趣味
・仕事や年齢(差し支えない程度に)
・住んでいる場所や出身地
・休日の過ごし方
・家族やペットのこと

意外なところで相手との共通点があるかも知れません。
また、自分から話したことを相手に聞いてみるのも良いと思います。

私は初対面の方でも、自分のことについて聞かれたことにできる限り正直に話すようにしていますが、不利益を被ったことはまずありません。
お互いに腹を割って自分を出し合うと、すぐに打ち解けることができます。

自己開示が信頼関係を早く築くコツだと思いますので、あなたもぜひ自分のことを相手に伝えてみてはいかがでしょうか。ただし、自分のことばかり話していると嫌われますので、相手のことも興味を持って聞いてみてください。

コーチングの質問で「なぜ?」を使わない2つの理由

自由の森で行っているコーチング勉強会では、質問には「なぜ?」を使わないほうが良いと教えています。それはなぜでしょうか?理由は2つあります。

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理由1:日常で使われず、冷たいイメージがある

ひとつは「なぜ?」という言葉が日常的に使うものではなく、冷たいイメージを持っているためです。
なぜ?と問いかけられると、悪いことや失敗をして問いただす、詰問を受けるような印象を受けるのではないでしょうか。
これは、話し言葉よりも文章、つまり口語より文語で見ることが多いためで、「なぜうまくいったのだろう?」とか「〇〇しなかったのはなぜ?」「なぜ失敗したのか」といった形で使われることが多く、分析的で温度があまり感じられない(=冷たい)印象を持っているからです。

理由2:別の言葉に置き換えが可能

もうひとつの理由は、「なぜ?」は「どう?」と「何?」の形で置き換えられるからです。
具体的には「どうして?」と「なんで?」を使います。また、「どこ?」を使う場合もあります。
これで「なぜ」を使わずに「なぜ」と聴くことが可能です。

実際には「どうして?」「なんで?」「どこ?」を使う場合も、さらにやわらかくなるように言い回しや声のトーンにも気をつけています。
どうしてかというと、コーチングでは何でも話せる雰囲気を作ることが重要で、きつい言い回しによって本当のことを話してもらえなくなるとコーチングが成り立たないからです。

具体例:「なぜ」を別の言葉に置き換えた場合の比較

ここで、「なぜ」をストレートに使った場合と、「どうして」「なんで」「どこ」+やわらかくした場合を比べてみましょう。

基本形:うまくいかなかったのはなぜですか?

応用形1:どうしてうまくいかなかったと思いますか?
応用形2:うまくいかのかったのはなんででしょう?
応用形3:うまくいかなかったと感じるのはどんなところ(どこ)ですか?

応用形は1→2→3の順でやわらかくしていますが、どの聴き方が答えやすいでしょうか?

 

上で示したように、聴き方ひとつで受ける印象が違ってくるとともに、話しやすさが変わってきます。
相手と良い関係を築きたい場合、聴き方にも注意を向けることが大切です。

核心に迫る質問のフレーズ・その2「何~?」

前の記事で核心に迫るフレーズとして「どう~?」を紹介しましたが、もうひとつ良く使うフレーズがタイトルにある「何~?」です。
これを使うと、簡単に核心に迫る拡大質問を作ることができます。

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質問の例

・うまくいかなかった原因に何がありますか?
・〇〇って、あなたにとって何でしょう?
・それをやったら何が起こりますか?
何がそうさせたんですか?
他に何かありますか?
何でですか?

具体的な例

相手:今、欲しい本があるんですけど、買うかどうか迷っています。
自分:迷っているんですね。どんな本ですか?
相手:コピーライティングの本です。
自分:お~コピーランディングですか…何で欲しいんですか?
相手:Webサイトをリニューアルしていて、もっと見る人を引きつける言葉が必要かなと。
自分:見る人を引きつけたいんですね。
相手:はい。そのために本で勉強したいんです。
自分:勉強したいんですね。「向上心」という言葉が浮かんだんですが、どうですか?
相手:確かに向上心は大切にしています。
自分:大切にしているんですね。ではあなたにとって向上心とは何でしょう?
相手:なくしてはいけないものだと思います。
自分:もし向上心が100%になったら、何をやっていますか?
相手:必要な知識や経験を蓄えて、それを活かしていると思います。
自分:知識や経験を活かせているとしたら、どんな気持ちになりますか?
相手:すごく充実した気持ちになります。
自分:この充実した気持ちを持ってみて、本はどうしますか?
相手:やっぱり欲しいので買います!
自分:他に何かありますか?
相手:Webデザインについても、もう少し調べてみようと思います。

まとめ

上のように「何~?」を使うことによって、「どう~?」と同様、核心に迫ることができます。
良く見てみると、質問は「何~?」と「どう~?」を使っていることがわかると思います。

ぜひ「どう~?」と今回の「何~?」をうまく使って、質問してみてください。

核心に迫る質問のフレーズ「どう~?」

前回の記事では開いた聴き方「拡大質問」について書きました。
今回は拡大質問が簡単にできるフレーズの紹介です。

タイトルに書いてあるとおり、「どう~?」というフレーズを使います。
「○○+どう?」「どう+□□?」という形で聴くと、開いた聴き方(拡大質問)になります。

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質問の例

・次に失敗しないようにするためにどうしたらいい?(考えを促す)
・こうしたらいい思うんだけど、どう?(提案の確認をする)
・話してみて、今の気持ちはどう?(気持ちを聴く)
どうしたいの?(本当はどうしたいのか聴く)

上のようにいろいろな場面で使えるので、相手が思っていることや気持ちを聴く上で非常に有効です。

特に最後の「どうしたいの?」は実際にコーチングで決め手として良く使います。
単純なフレーズですが、本当は何をやりたいのか、どうしたいのかといった核心に強く迫ることができます。

聴かれる側での経験ですが、話がある程度盛り上がってから「どうしたいの?」と聴かれるとインパクトがあり、本当にやりたいことが見えてきます。

話が少し逸れましたが、応用次第で他にも「どう~?」を使った聴き方がまだ沢山あると思いますので、自分なりの「どう~?」を探して使ってみてはいかがでしょうか。

開いた聴き方「拡大質問」

よくコーチングの本などで「拡大質問」という言葉が出てきます。

拡大質問は開いた質問(オープンクエスチョン)とも言われています。
開いた質問があるように、閉じた質問(クローズドクエスチョン)もあります。

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具体的には聴かれたことに対して「はい」「いいえ」で答えられるかどうかで考えると良いと思います。
「質問」というと堅苦しいので、「聴き方」と置き換えても良いでしょう。

「はい」「いいえ」で答えられる:(答えが2つに決められいて)閉じた聴き方
「はい」「いいえ」で答えられない:(答えが決められていない)開いた聴き方(拡大質問)
ここで、閉じた聴き方と開いた聴き方の違いを例を挙げて見ていきましょう。
「相手が頼んだことをやらなかった場合」に二つの聴き方を考えます。

・「やってくれなかったよね?」:閉じた聴き方
・「やってくれなかったのは、どうして?」:開いた聴き方(拡大質問)

上の閉じた聴き方は「はい(そう)」「いいえ(違う)」で答えられる上、この場合では「はい」と答えるしかありません。
聴いている人が自分の思いや考えを中心にして、相手を問いただしているようにも感じます。
また、ただ聴いてその後に何もなく終わってしまいます。

下の開いた聴き方(拡大質問)では相手が考えて「忘れていた」「忙しくてできなかった」などと答えるでしょう。
聴いている人も答えに対して「忘れないようにするにはどうしたらいい?」「忙しかったんだ、大変だね」などのやり取りができるので、対話が次につながる聴き方と言えます。
ただ、閉じた聴き方が良くないと言うわけではなく、ピンポイントで知りたいことを確認ができるので状況によって使い分けると良いと思います。

まとめると下のようになります。
閉じた聴き方=自分の思いや考えを問いただしたり、相手に状況を確認する
開いた聴き方=相手の考えや気持ちを聴いていく

拡大質問(開いた聴き方)で相手の思いや考えを聴き、対話をつなげていきたいものです。

しっかり聴くためには以前の記事「結果にこだわらず、信じる」にも書きましたが、相手を信じて受け入れる姿勢も大切だと思います。

結果にこだわらず、信じる

コーチングをやっていく上で「相手の出した結果にこだわらず、相手を信じること」も大切だと考えています。

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具体的には、相手に「○○をやって欲しかった」「××しなかった」等の結果に対するこだわりを手放すと言うことです。

「こだわり=過度の期待」と置き換えるとわかりやすいかも知れません。
結果を求めて期待しすぎると、期待に反する結果だった場合に「期待と結果の落差が大きくなり、余計がっかりしてしまう」と言ったことが起こるのではないでしょうか。

自分から提案したような場合では、相手に結果を求めてしまいがちですが、どんな提案であれ、最終的にどうするかを決めるのは相手だと思います。
ですから、提案が押しつけにならないように気をつけたいものです。

相手の出す結果に対してこだわりを捨てると、かなり楽に様々なことを受け入れられる気がします。
これはコーチングに限らず、生きる上でも同じではないかと感じています。

経験談ですが、以前は自分にできることが相手にできない場合や、やって欲しいことをやってもらえなかった時にイライラすることが多かったのですが、人が出す結果に対するこだわりを持ちすぎないようにすることで、イライラを抑えることができ、気持ちがかなり楽になりました。

ここで注意したいのは、結果にこだわらないことと、諦めることとは別だと言うことです。
結果が良くないと言って諦めることは信じることを止めてしまうことです。

また、結果が良くないのは誰にとって良くないのか、と言うことも考えておきたいです。
自分にとっては芳しくないことも、相手にとっては大したことではないかも知れません。

相手を信じて期待はしても、その結果にはあまりこだわらないことが重要だと思います。

本質を受け入れる「承認・認知」

今回も前回に引き続きコーチングのスキルを紹介します。
タイトルにもあるように本質を受け入れて相手に返す方法(スキル)です。

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コーチングの言葉では「承認」とか「認知」と言っています。
承認や認知というと何だか偉そうで抵抗があるかも知れませんが、要するに「認める」ということです。

自分のことを受け入れられ、認められると非常に心強いものです。
例えば、コーチングを受けている最中にやってもらうと「よし、やろう!」という気持ちになります。
これは実際に体験した感覚です。

それではどのようにするかというと、相手の態度や行動の結果よりも、もっと本質的なこと、つまり内面や人柄を認めて相手に返してあげます。

下に会話の例を挙げます。

相手:「働きながら、3年かけて仕事に関連する資格を取得したんです」
1.「働きながら資格を取るなんてすごいですね」(結果△)
2.「向上心をお持ちですね」「粘り強いですね」(内面○)

1より、2の方がより深く認められている感じがすると思います。
前回紹介した「反映」と組み合わせたり、さらに「承認・認知」をするとより効果が上がります。

相手:「(嬉しそうに)そうですか?」
1.「そうですよ!嬉しそうですね!」(反映
2.「そうですよ!頑張りましたね!」(認知・承認

コツは無理にスキルを使おうとするのではなく、自然にやることです。
最初は意識してスキルを使っていきますが、慣れてくると相手の話を聴くことに集中していれば自然と出てくるようになります。

また、例ではわかりやすくするためにシンプルに書いていますが、実際は反映と承認・認知が混じり合っていることも良くあります。
ちょっと無理をして例から応用すると、「粘り強くやり遂げて嬉しいんですね!」(承認・認知+反映)とか「向上心を持って頑張ったんですね!」(承認・認知×2)といった形になります。

これは自然な会話の流れからくるものなので、きちんと反映を使うなら反映だけ、承認・認知は承認・認知だけ、とは必ずしもなりませんから、気にしなくて良いと思います。
これまでに紹介した「傾聴」「どう~?」「反映」と今回紹介した「承認・認知」ができるようになると、簡単なコーチングらしい会話ができると思います。
傾聴+3点セットで覚えて頂いて、実際にやってみて下さい。

コーチングは必要ない、よくわからない、という方も「反映」と「承認・認知」をセットで使うと良いことが沢山あると思いますので、ぜひ試して頂きたいです。
実際にやって頂いた結果や感想をコメントで教えて頂けると嬉しいです。

鏡のようにそのまま伝える「反映」

今回から日常でも役に立つコーチングのスキルを紹介しようと思います。
相手が自分の状態を把握し、テンションがより上がったり、下がったりする方法(スキル)です。

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コーチングの言葉で「反映」と言いますが、鏡が姿を映し出すように相手の言葉や状態をそのまま伝えていきます。
「楽しかったんだね」「嬉しそうだね」「悔しいんだね」「寂しそう」など、見たまま、感じたまま、思ったままどんどん相手に投げかけて伝えてみると良いでしょう。

相手の姿が浮き彫りのようにはっきりとしますが、言われた相手は自分の姿がどのように映っているのか気づいていない場合もあります。
身振り手振りを相手の表現したように合わせて返してあげるのも効果的です。

下に例を挙げます。
自分:やりたい気持ちはどのくらい大きいの?
相手:(手を広げて)このくらい大きい!
自分:(相手と同じように手を広げて)こんなに大きいんだね!

言ってもらった経験から言うと「そうなんだ、そうなのかも知れない」とはっとさせられることもあります。
相手からどんな反応が返ってくるのかも注意しましょう。
また、冒頭にも書きましたが、相手のテンションが上がっているときはさらに上がり、下がっているときはより下がるといったことが起こります。

相手の気分を盛り上げたいときはかなり役に立つと思います。
逆に、テンションが下がっているときは必要なときだけ使うようにした方が良いと思います。

さらに、核心に迫るフレーズ「どう~?」を組み合わせると効果的です。

こちらも例で見てみましょう。
「すごく嬉しそうだけど、どうしたの?」
「寂しかったんだ…じゃあどうしたらいいかな?」

会話の幅がより拡がると思いますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

コーチングのスキルについて

本当は今回からかなり役立つコーチングのスキルについて紹介しようと思いましたが、スキルの乱用やスキルに頼り過ぎることを避けるために、一度考えて頂きたいと思い立ってこの記事を書くことにしました。

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コーチングのスキルとは何か

コーチングでは、傾聴ももちろんそうですが、反映や承認・認知、比喩などといった色々なスキル(技術・技法)がありますが、そもそもコーチングのスキルとは何でしょうか。

コーチングのスキルとは「人との関わりの中に元々あるもので、特にコーチングで重要なものに学習や習熟の手助けになるように便宜上付けている名前」だと考えています。

これはコーチングのワークショップに参加したとき、スキルって元々どういうものなの?という質問が出て、質問に対してコースのリーダーが仰っていたので間違いないでしょう。

したがって、元々あるものを引っ張ってきてコーチングに応用しているに過ぎないという理解で良いと思います。大切なのは、まず「人との関わりありき」ということです。

これは推測ですが、コーチングというものが確立されていく段階で、「こういう関わりがあんな場面で効果があるから、○○のスキルという名前にしよう」という感じで徐々に整理されたのではないかと考えています。

そういったことを考えると「生きた会話の流れの中に自然とスキルが出てくる」というような感じが良いのではないでしょうか。

無理に「この場面ではこのスキルを使わなければならない」「効果があるからこのスキルを使って関わる」といった形でスキルを使うと、生き生きとした会話にならないので、コーチングの内容が面白くなくなってしまいます。

コーチングにとどまらず、人との関わりにおいても言えることですが、スキル偏重(かたよること)になってしまうと、何のためにコーチングがあるのか、そして人と関わるのかを忘れてしまっては元も子もないように感じます。

ここでひとつ考えてみたいことがあります。

スキルを駆使してお手本の様な上手い(とコーチングをやる側が思う)コーチングを行うのか、スキルや形にこだわらずにクライアントのためになるコーチングを行うのか、どちらが良いコーチングでしょうか。

答えはもちろん後者です。コーチングはクライアントのためにあるものですから当たり前ですよね。周りの目や自分の格好を気にする「良い子」を演じることにならないよう、クライアントも含めて周りの人たちと「生きた関わり」を持ち続けることを常に心がけたいものです。

傾聴のレベル3段階

傾聴とは、コーチングの土台となる重要なスキルです。
簡単に説明すると、自分のことは置いておいて、相手に焦点を合わせ、五感をフルに使って相手の話を聴くことです。

傾聴には、あまりよく聴けていないレベル1から、とてもよく聴けているレベル3まで3段階あると「コーチングバイブル(CTIジャパン刊)」では紹介されています。

私はCTIジャパンのワークショップを受講しているので、とても馴染み深いものなのですが、CTI以外の団体や他の書籍でコーチングに触れられた方にも理解して頂けるように、ポイントを整理しながら2005年から現在までの体験を交えて紹介したいと思います。

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レベル1:内的傾聴

コーチングを行う相手ではなく、自分に焦点が当たっている段階です。
はっきり言って傾聴とは言えない段階ですが、わかりやすく区別するために傾聴ということになっているようです。
簡単に言うと、何か考え事をしているときがレベル1の状態です。

この状態でコーチングを行うと、自分の考えや判断にとらわれたり、相手を分析することが多くなります。
相手を何とかしようとするあまり、相手自身ではなく問題に焦点が当たったり、解決策を押し付けたりといったことも起こり、アプローチも誘導的になりやすいです。
「こうしたほうがいい」「私もそう思います」「そうですよね」という言葉が出るときは注意が必要です。

自分の考えにこだわってしまいがちなので、クローズドクエスチョン(はい、いいえで答えられる限定的な質問)も多くなります。「次の質問をどうしよう」と考えてしまうのもレベル1ですね。

このようなときにどうしたら良いかというと、考え事や分析を行っていること、相手を何とかしようとしていることに気づくことが大事です。
気づいたらすぐに相手に意識を集中して立て直します。

逆に、コーチングを受けるクライアントは自分自身に集中するレベル1の状態が好ましいです。

レベル2:集中的傾聴

相手に焦点を当てて集中している状態がレベル2です。
ここからが本来の傾聴と言えるでしょう。
レベル2では言葉だけでなく声の調子や、間の取り方なども意識して、感情の変化など相手に起こっていることをとらえます。

この状態になると、興味や関心、好奇心を持って聴くことができるので、自然に拡大質問反映承認・認知といったスキルを使うことができます。
経験から言うと、使うというより相手に集中していると自然と質問などが出てくるといった感じです。

意識せずに出てくるようになるまでには、ある程度の訓練が必要です。

レベル2の傾聴によって、コーチングを行う側と受ける側がお互いに共感しあって協力する関係(協働関係)が生まれ、コーチングがきちんと効果を発揮します。

レベル3:全方位的傾聴

自分と相手だけでなく、周囲にも気を配って感じ取ることができる状態です。
明るさや気温、雰囲気など周りの環境の影響にもそれとなく注意を払えるような状態と言えます。

俳優や芸人の方など、人の前で演じる職業の人は自然と身についていると言われますが、「場の空気を読む」という感覚に似ています。他には、武道などで目のつけどころとして言われる「見るともなく見る」といった感じでしょうか。

実際には、コーチングに完全に集中できていると感覚が研ぎ澄まされて、相手だけでなく周りのことも何となくとわかる感じがします。

レベル3になると、相手が高揚していたり、固くなっているなどのエネルギーや持っている雰囲気を感じ取れます。
また、直感が働きやすくなり、コーチングがより力強くなります。
具体的にはエネルギーの変化に気づいて反映を行ったり、直感的にここぞというタイミングで提案を思いつくといったことがあります。

このように傾聴には3段階のレベルがあるとされていますが、通常はレベル2とレベル3の間を行ったり来たりして相手の話を聴き、コーチングを行います。
レベル1になってしまう場合には、先ほども書いたように気づいたら相手に集中し直します。

傾聴に慣れていないうちは、相手に集中できているか、レベル1になっていないか、自分の考えにとらわれていないかどうかなどを意識しながら話を聴くと良いでしょう。

自分がどんな状態で傾聴しているかを3段階のレベルで確認すると、きちんと傾聴できているかわかりやすくなるので、意識してみてはいかがでしょうか。

 

傾聴について~Part2~

以前の記事「傾聴について」では「五感をフルに使う」と書きました。特に相手と対面している場合では、聴くだけでなく見ることも重要です。さらに進んで、想い(思考と感情)を読み取ることも必要です。そこで今回は傾聴を3つに分解して、段階的に説明します。

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傾聴=1.話を聴く+2.状態の観察+3.想いの洞察

1.話を聴く:話の内容と声の調子、話すテンポや間に注意して聴く
2.状態の観察:客観的に表情や体の動きなどを注意深く見る
3.想いの洞察:話を聴き、観察して想い(思考と感情)を読み取る

1.話を聴く

まずは話を聴きます。内容を聞くのはもちろん、声の調子、話すテンポや間の取り方などにも注意して聴いていきます。気になる言葉や繰り返し出てくる言葉はキーワードとして頭に留めておき、質問などに備えます。

2.状態の観察

傾聴にはただ話を聴くだけではなく、客観的に相手の表情や体の動きといった状態を観察することが含まれます。観察は「物事の状態や変化を客観的に注意深く見ること」です。顔の表情、身振り手振りや、力の入り具合なども注意して見てみましょう。

特に「客観的に」というところが大切です。主観を持たず、自分の思考や感情を入れずに見たり聴いたりすることで、相手のありのままの姿をとらえることができます。話を聴くことと、客観的に状態を観察することが、次に挙げる「想いの洞察」につながります。

3.想いの洞察

観察からさらに踏み込んで、洞察によって相手がどんな想い(思考と感情)を持っているか読み取ることも必要です。洞察は「物事を観察して、その本質や、奥底にあるものを見通すこと」です。

話を聴くこと、状態の観察のどちらか、あるいは両方行うことで、想いを洞察することができます。話の内容と声の調子や話のテンポ、間の取り方、顔の表情、身振り手振りなどから、どんな気持ちか、どんなことを考えているかがわかるようになります。

ここでも客観的であることが重要です。客観的に相手の想いを受け入れることで、自分の想いや答えを押し付けることなく、効果的に拡大質問や、反映承認・認知などを行うことができます。

例えば、相手が「うまくいきました!」と言って、声が大きくなり、表情が明るく目がいきいきとしている場合は「嬉しいんだな」とわかります。したがって「嬉しいんですね」と反映することができます。

まとめ

傾聴で行っていることをわかりやすくするために3つに分けていますが、実際には3つの間を行ったり来たりして、ほとんど同時に行っていると思います。

上達のカギは「常に相手に集中すること」です。集中するためには、以前の記事「より深く聴くコツ」にも書きましたが、相手に興味や関心を持つことが大切です。

興味のない人の話に耳を傾けるのは難しいと思いますが、興味を持っていると話を聴きたくなるのではないでしょうか。「どんな人だろう?」「面白そうだからもっと聴きたい」「この言葉が気になる」という気持ちがあると、自然と質問などが出てくるようになります。

慣れるまでは難しいですが、練習すれば誰でもできるようになりますので、3つのことを意識して傾聴してみてください。

話しやすい雰囲気づくりで連絡をスムーズに

あなたが主に仕事中に話を聴いているときに「話をしてくれないな」と感じたことはないでしょうか。逆に、人に話をしているとき、「聴いてくれないな」と感じたこともあると思います。また、友人とはうまく話せていても、職場ではうまくいかないと感じているかもしれません。

今回は、話しやすい雰囲気をつくることで、お互いに話しやすく、聴きやすい状態にする方法を紹介します。

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話しづらい原因は聴く態度にアリ

まず、話しづらいと感じる原因は話を聴く態度にあります。

話している人は話をしたくない訳ではなく、あなたに対して「聴こうとしていない」と感じています。これが態度に現れて、聴く人は話す人に「話そうとしていない」と感じているのです。

なぜ話そうとしていないと感じるのか、それは話を聴くときにやってはいけないNG態度を取っているからです。NG態度を下に挙げます。

  1. 目を合わせない(そっぽを向く)
  2. 手を休めない(別のことをする)
  3. 身構えている(話しかけるなオーラを出す)
  4. 緊張感を漂わせている(イライラしている)

何か言おうとしたときに、相手が目も合わせず、他のことをしながら、しかも身構えてイライラしていたら話したくなくなりますよね。友人とはうまく話せても、職場だとうまくいかない場合もこの態度に原因があります。心当たりのある方も多いのではないでしょうか。

話しづらさの原因がわかったら、次はどうしたら良いかですが、もうおわかりですね。NG態度と逆の態度を取れば良いということです。

  1. 顔を見て、目を合わせる
  2. 一旦手を止めて、話に集中する
  3. リラックスして、受け入れ体制を整える
  4. 笑顔で対応する

話をするときはお互いに一旦手を休め、相手の顔を見て、落ち着いて和やかな雰囲気でしっかり話を聴きましょう。

手を止めるのは時間がもったいないと思うかもしれません。私も以前そう思っていましたが、きちんと連絡してもらえるようになることで、アクシデントを回避して損失を抑えることができ、結果として話を聴く以上の時間を節約できるでしょう。

環境の影響も考える

また、周囲の環境にも意外と影響を受けるものです。

温度や明るさ、音や風など、周りの状態にも気をつけたほうが良いでしょう。暑さや寒さ、暗い、眩しい、うるさい、風が強い、埃っぽい、湿っぽい、といったことが気になると話に集中しづらいものです。

温度や照明を調整したり、落ち着く音楽を流したり、リラックスできる環境にすると、さらに話しやすくなります。

まとめ

お互いの態度と周囲の環境に気を配って、話しやすい雰囲気づくりをしていきましょう。こうすることで連絡がスムーズになり、思った以上に仕事が円滑に進みます。

また、初対面の人と話をするときにも応用できますので、ぜひ気をつけてください。

設立5周年に語るコーチングの面白さ

2008年4月16日に自由の森を設立してから、おかげさまで今日で5年となりました。いつもありがとうございます。

おぼろげにずっと伝えたいと思ってはいたんですが、伝えてこなかった、コーチングの面白さについて書きます。

体験コーチングを受けてくださるクライアントの方に「なんでコーチングをやっているのか?」あるいは「どこがいいのか?」といったご質問を受けることが多いんですが、ここでコーチングの面白さについて述べることで、ご質問にお答えするとともに、伝えきれなかったことをお伝えできればと思います。

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気軽に入れて奥が深い

「相手が答えを持っている」という前提で関わるコーチングの強みで、コーチング以外の専門的な知識や経験がほとんど必要ないことが理由だと考えています。

例えば仕事の相談に乗る場合、コンサルティングでは現状を把握して分析し、解決策を提示しますが、財務会計や企業戦略などの専門知識や、今まで手がけてきた案件によって積んできた経験がものをいうのではないでしょうか。
一方、コーチングではクライアントが持つ答えを出して、行動を決めるので、クライアントの仕事における専門知識や経験がなくても特に問題ありません。

この専門知識や経験がほとんど必要ないところに、コーチングの入りやすさがあると考えています。
また、自然な会話から便利なものを拾い上げて、使いやすいように名前を付けたのがコーチングのスキルなりツールだと考えています。
したがって、どんな形であれ会話をしたことがない人はいないでしょうから、誰でも身に付けることができると思っています。

私自身はプロとしてやっているので当たり前ですが、この記事を読んでいる皆さんもコーチングを学んで実力が身に付けばクライアントの人生を左右するような大きなテーマを扱うことができるようになります。
コーチングを行う上での知識と経験は必要になりますが、本気で勉強すれば3ヶ月~半年、マイペースでゆっくりやっても1~2年あればプロレベルの実力が身につきます。

コーチングをやり始めるきっかけは本を読んだことです。
本を1冊読んで「面白そうだからもっと勉強してみよう」と思って、2冊目に「コーチング・バイブル」を手にして、コーチングのプロフェッショナルがいることを知り、この世界に入りました。
その後、CTIのワークショップに参加して、コーチングの奥の深さ、面白さを知り、さらにのめり込んでいきました。

面白いゲームなどもそうだと思いますが、気軽に入れて、本気でやると奥が深く、やればやるほど実力が身につくところが好きです。

どんな内容にも対応できる

前の項目にある専門的な知識や経験が必要ないこととも関係していますが、コーチングは汎用性、応用範囲が非常に高い方法です。
つまり、内容を選ばず、どんなことでも対応ができるということです。

私は2005年からコーチングを学び始めて色々な人と関わってきましたが、振り返ってみると多種多様な内容でした。
守秘義務があるので詳しいことは書けませんが、差し支えない範囲で例を紹介すると、仕事のやり方、就職、転職、人間関係、恋愛、性格を変えるなどです。

特に体験コーチングでは本当に信じられないような状況の方もいらっしゃって、興味深く伺いながらコーチングを行ったことも何度かありました。
このようにどんな内容でもコーチングが行えることにも面白さを感じています。

人が持つ強さや可能性の広がりを感じられる

人が本来持っているどんなことにも立ち向かう強さや、可能性を感じられることもコーチングを行う醍醐味です。
「クライアントの強さを信じる」とも教わりますが、これは色々なコーチングの場面で実感することができます。

例えば、クライアントの方が始めに思ってもいなかったことを行う場合や、ハードルの高い目標に挑戦する場合などです。

これは、私自身が人の強さや可能性を信じていたいと思っていて、実感できることが嬉しいからです。
「信じる心が力になる」とか「信は力なり」という言葉を、コーチングを通じて体現できたらと思っています。

人生が変わる瞬間に立ち会える

これがコーチングをやっている一番の理由です。

コーチングの最中、クライアントの方が新しい一歩を踏み出すといった人生において重要な決断をしたり、これからの自分を変えるような本質的な気づきを得たりする場面が訪れますが、こうした場面に立ち会えることに、この上なく喜びを感じますし、本当にコーチングをやっていて良かったと思います。

私の大好きな漫画、xxxHOLiCに「一方的な関係などはない」という言葉が出てきますが、コーチングにも当てはまります。
コーチングそのものが行う側と受ける側で協働関係を築くものですし、コーチングを行うこちらも一方的に行っているのではなく、クライアントの方から力をもらっています。

私はコーチングに出会う前から、仕事をする上でどうせやるなら人の役に立ちたいとずっと思っていました。
前の仕事では電気機器の検査や調査を担当していましたが、今思えば私の想像力が足りなかったこともあって、生産性はあまりないような気がするけど、社会の役には立っているんだろうという漠然とした思いしか持っていませんでした。

そんなときにコーチングと出会い、人と直接関わって役に立てると実感でき、求めていたものが見つかったと感じたので、コーチングのプロになろうと決意しました。

2005年にコーチングを始めてからおよそ8年、2008年に自由の森を設立してから今日でちょうど5年、今でも人の役に立てることに喜びを覚える気持ちが尽きることはありません。

これからも多くの人の役に立てるように、コーチングにずっと携わっていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

人の話をより深く聴くコツ

前回はコーチングの基本となる傾聴について書きましたが、今回は「じゃあどうやるの?」と言うことで「より深く聴くコツ」について挙げていきたいと思います。

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1.相手がどんな人なのか興味、好奇心を持つ

人は興味があることや好奇心が刺激されることに自然と聞き耳を立てるものだと思います。
例えば「目の前の人はどんな人か」「この人は○○な感じがするけど、本当はどうなのか」「他に何が出てくるか」などと考えていると、相手に興味がわいてくると思います。
相手の趣味、興味や最近関心のある事について尋ねるのもいいでしょう。

話の内容にとどまらず、服装や髪型、小物(時計、靴、アクセサリー、バッグ、財布等)や相手が持っている雰囲気なども注意して、それらについて聴いてみるのも面白いと思います。
(例:「その時計お好きなんですか?」「そのネックレス素敵ですね」等)

大げさになってしまいますが、極意は「ありとあらゆる事柄に興味、関心を持つこと」と言えます。

2.自分の判断は加えず、そのまま受け入れる

これは普段あまりやらないとことだと思うので、はじめは結構難しいと思います。
コーチングの学習を進めるうちに気づきましたが「それはちょっと違うんじゃない?」「こうした方がいい」などの判断を加えない方が、自分というフィルターを通らないからか、抵抗が少なく、すんなりと相手を受け入れて聴くことができます。

3.うなずき、相づちでサインを出す

自分が話をしているときに「うんうん」とうなずいたり、「なるほど」「へぇ~」「そうなんだ」など相づちを打ってもらえると、しっかり聞いてもらっていると感じます。

「話を聴いていますよ」とサインを出すので、話す方も安心して話すことができます。

 

これだけのことですが、気をつけると経験上、より深く聴けるようになります。
参考にして頂けると嬉しいです。

傾聴について

このブログの最初のテーマとして、コーチングやカウンセリングのすべての土台となる「傾聴」について取り上げます。

最近、コーチング関連の書籍等で、傾聴、アクティブ・リスニングといった言葉をよく目にします。
それでは傾聴とは何なのでしょうか。

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傾聴とはその字が示していますが、分()に相手にけること」です。

もう少し細かく言うと、自分のことは置いて、目と耳、そして心を思い切り相手に傾けて話を「聴く」ことです。
「相手に焦点を合わせ、五感をフルに使って相手の話を聴くこと」と言い換えても良いかも知れません。

ただ耳で言葉を「聞く」だけではなく、声の調子や表情、しぐさなども捉えることで心の動きまでも感じられることが傾聴であると言えるでしょう。

コミュニケーションにおいて言葉が占める割合は30%で、残りの70%は非言語(ノンバーバル)のやりとりだと言われています。
従って、繰り返しになりますが話を聴くときは言葉だけでなく、相手の全てに注意を向けるということが大切です。

また、人と話しているときに考え事をしていると集中して聞けないものです。
例えば、自分の考え事に気を取られてそわそわしていると、相手が「話を聞いているのかな?」「ちゃんと聞いてくれていない」と気づいてしまいます。

傾聴に限らず、きちんと話を聞きたい場合には、考え事は置いておいて話をしている相手に集中しましょう。
慣れていないと難しく感じるかも知れませんが、少しずつ気をつけることで徐々に身に付いていきます。
少しずつ試してみることをオススメします。

コーチングの相性と、やりにくい時の対処

コーチとクライアントには相性があると言われています。
今までの経験から何となくあるような気がしますが、100%信じることはできません。

なぜなら、「本当に相性が悪いだけなのか?」という疑問が常に付きまとうからです。
つまり、「自分の実力が足りないせいで、クライアントの方に満足して頂けるセッションができなかったのかも知れない」という事です。

体験コーチングなどでたまにありますが、少しでもうまくいかなかったと感じるセッションの後には、常に自問しています。

本当に相性が悪い場合もあるかも知れませんが、それで終わりにしてもっとやれるはずのことを諦めるのはどうかと思います。

うまくいかないときは大抵の場合、クライアントとの関係(協働関係などと言います)がうまく作れていません。

コーチングの関係はクライアントとコーチのどちらかが一方に合わせるのではなく、同じ目線で関わって作るものなので、お互いに何でも言えるように関係を作ることが大切だと思いますし、こういったところにコーチの実力が問われると思っています。

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2016年8月追記

この記事を書いてから5年近く経ちましたが、おかげさまで現在ではコーチングでつまづくことはなくなりました。

当時は未熟だったと改めて反省し振り返るとともに、相性のせいにしないで様々な経験を通じて研鑽を重ねてきたことに間違いはなかったと、身を持って証明できたと思います。

うまくいかない原因

ここまでやってきた過程で、うまくいかない原因として「クライアントに興味・関心を持って接する」「クライアントを100%信じる」といったことができていない場合が多いと気づきました。

具体的には、メールなどのやり取りで違和感を覚えたり、時間を守って頂けない場合に、先入観で苦手意識を持ってしまうケースが多かったです。違和感を引きずってしまうとセッションにも出てしまい、結果として悪影響を及ぼすということです。

対処のしかた

対処のしかたは、メールなどの予備情報は一旦脇においてリセットし、コーチングセッションに100%集中することです。

具体的には、初めてコーチングを受けて頂くクライアントに対しては、セッションの始めに同じ説明や質問を必ず行って、ルーティーンで気持ちをリセットできる仕組みを作ります。

ルーティーンを用いることによって、どんなクライアントにも同じ状態でフラットにコーチングを行うことができるので、セッションがブレることがなくなりました。

ルーティーンの例

  1. あいさつ
  2. コーチングをどの程度知っているか質問
  3. コーチングの説明(守秘義務・関わり方)
  4. 事前連絡で頂いたテーマから質問に入る

以上の例は実際に私が行っている方法で、気持ちをリセットするとともに、スムーズにコーチングに入る役割も果たしています。

実際には何度も体験コーチングを繰り返して自然に固まってきたのですが、この形におさまってからは、失敗することがほとんどなくなりました。

コーチングを始めて間もない方や、クライアントとの相性で不安を感じる方はぜひ参考になさってください。