ビル・ゲイツやザッカーバーグも絶賛!「サピエンス全史」は究極の人類史まとめ本だった!

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「サピエンス全史」をようやく読み終わりました。歴史や経済、宗教(信仰)、科学といった様々な観点から社会全般の素養を身に付けたい人の入門として、また、これからの社会を考えるヒントとして多くの人にオススメしたい良書です。Kindleの上下合本版を買って、コツコツと読み進めていましたが結構なボリュームだったので、延べ20時間以上掛かりました。

オバマ元大統領、ビル・ゲイツ、Facebookのザッカーバーグも絶賛しているのが納得の内容で、まさにこういう本が読みたかったんだよ!!という思いに見事に応えてくれました。最近では、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」でおなじみの家入一真さんも読まれたようです。少なくとも今後10年は色褪せることなく読むことができる名著です。

今回はこの本について、できるだけネタバレにならないように紹介していきたいと思います。

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「クロ現プラス」の紹介がきっかけ

「サピエンス全史」を知ったのは、NHKのクローズアップ現代+で紹介されていたのがきっかけです。本の内容に加えて、ホリエモンこと堀江貴文さんや、池上彰さんの著者インタビューもあり、かなり気合いの入った内容でした。この番組を観て、これは読まなければ!と思い、購入を決めました。

“幸福”を探して 人類250万年の旅 ~リーダーたちも注目!世界的ベストセラー~ - NHK クローズアップ現代 全記録
【NHK】いま、一冊の書が世界のリーダーや著名人に評価されている。オバマ大統領やビル・ゲイツ氏、FBのザッカーバーグ氏、日本でもジャーナリストの池上彰氏らが注目する、その本の名は『サピエンス全史』。人類250万年の歴史を斬新な視点で切り取り...

多岐に渡る包括的な人類史のまとめ

この本の内容を簡単に說明すると、生物学的なアプローチから始まって、社会、宗教、国家、経済、科学と多岐に渡った切り口で、包括的に人類史を整理しています。

著者のユヴァル・ノア・ハラリ氏が歴史学者ということもあり、我々人類の辿ってきた足跡を歴史を基軸として横断的に説明しているので、読み進めていくと歴史的な人間社会の全体像が浮かび上がってきます。この歴史をベースとして各論を說明するというのが本書の大きな特徴で、この試みが非常にうまく機能している印象を受けました。

歴史を辿ることによって、人類(サピエンス)が原始的な状態から現在まで、どう発展してきたかを段階的に知ることができるようになっていて、このような段階を踏むことによって、階段でひとつひとつのステップを上がっていくように、順序を経て無理なく内容を理解できる構造になっている点が素晴らしいです。この発展のステップを踏まえた上で、さらに幸福について論じたり、未来の可能性を示唆しています。

また、全体的に退屈しがちな歴史という内容を、わかりやすい事例を交えて説明している点も理解しやすさに貢献していると感じました。日本では~、東京で~といった例もでてきますので、歴史的な現象も「自分たちに起こっていること」として捉えることができます。余談ですが巻末の「訳者あとがき」によると、日本版の刊行にあたって著者が加筆した内容もあるそうで、訳者、著者双方の素敵な計らいにこの場を借りて感謝します。

「サピエンス全史」で本当に素晴らしい点は、可能性をあえて結論付けず、可能性として事実と論理的に推定される結果のみを伝えている点です。著者の主観をなるべく入れず、歴史的事実や研究結果を通して論理的に考察を進めているので、読み手自身にも考える余地があり、この本を起点として、さらに考察や議論が進められるようになっています。

進化の過程から人類の未来へ

ここからは、できるだけネタバレなしで流れを說明します。

まず始めに、人類の生物学的な視点から進んでいきます。進化の過程でアウストラロピテクスから始まって、クロマニヨン人やネアンデルタール人などの人類が登場しますが、なぜ他の人類もいたのに我々ホモ・サピエンスが隆盛を誇る結果となったのか、その真実に迫っていきます。

それが我々サピエンスの持つ「ある能力」によるものだと判明しますが、その能力が人類のここまでの発展に寄与していることをあらゆるジャンルで片っ端から説明していって、そういうことか!そう言われればそうだ!と得心が行く内容になっています。

全体の流れとして、人類に起こった4つの革命(認知革命・農業革命・人類の統一・科学革命)を通じて、どのような変化が起きたか、その結果どうなったかを順を追って説明しています。

一連の流れから、種としては成功を収めた我々人類ではあるけど、個としての幸福はどうなっているのか、人類の未来はどうなるのかを論じていきます。これ以上は内容を語ってしまいたい気持ちを抑えるのが難しいので、サラッとこの程度に留めておきます。

まとめ

冒頭にも書きましたが、人類の歴史や文化、宗教や経済に至るまで、社会の構造を知るための一歩としても役に立つ内容だと思います。読みながら、こんな本が読みたかった!!と本当に思いました。この内容で4000円前後で手に入るなんてウソのようです。

学生の方にもぜひ読んで頂きたいですね。大学生、高校生はもちろん、中学生でもなんとか読める内容だと思います。「ソフィーの世界」とこの「サピエンス全史」は必読書にして学校の授業で扱って欲しいくらいです。自分が学生の頃には、このような形で世界の仕組みを教えてくれる本がなかったので羨ましい限りです。

時間を掛けて読み終わってかなり刺激を受けたので、とにかく読んだ人と語り合いたくて仕方ありません。

特に人類の未来の話は、この本を起点として活用することで様々な議論が展開することは間違いないと思うので、この記事を読んだ方には「サピエンス全史」をぜひ読んで頂いて、一緒にお話できたら嬉しく思います。

サピエンス仲間が欲しいので、お読みになった方はぜひコメントをください。嬉し涙を流しながらレスさせて頂きます。

紙は厚くてかさばるので私も買ったKindleの上下合本版がオススメです!

プライム会員の方はFIREタブレットがお得!私も外出するときはこれで読んでいます。

2018年9月に、続編とも言える「ホモ・デウス」の日本語訳版が発売されました!こちらも良書なのでオススメです!

レビュー記事も書いていますので、よろしければご参考にどうぞ。

「ホモ・デウス」は、人類の未来を考える上で重要なガイドブックなので全力でオススメ!
歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの著書「サピエンス全史」の続編、「ホモ・デウス」の日本語訳が出版されたのでKindle版を早速購入して読みました。購入時に上下合本版を見つけられず、上下別々になってしまったのが悔やまれます。 サピエンス全史に引...

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