コーチングの質問で「なぜ?」を使わない2つの理由

コーチング
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自由の森で行っているコーチング勉強会では、質問には「なぜ?」を使わないほうが良いと教えています。それはなぜでしょうか?理由は2つあります。

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理由1:日常で使われず、冷たいイメージがある

ひとつは「なぜ?」という言葉が日常的に使うものではなく、冷たいイメージを持っているためです。
なぜ?と問いかけられると、悪いことや失敗をして問いただす、詰問を受けるような印象を受けるのではないでしょうか。
これは、話し言葉よりも文章、つまり口語より文語で見ることが多いためで、「なぜうまくいったのだろう?」とか「〇〇しなかったのはなぜ?」「なぜ失敗したのか」といった形で使われることが多く、分析的で温度があまり感じられない(=冷たい)印象を持っているからです。

理由2:別の言葉に置き換えが可能

もうひとつの理由は、「なぜ?」は「どう?」と「何?」の形で置き換えられるからです。具体的には「どうして?」と「なんで?」を使います。また、「どこ?」を使う場合もあります。これで「なぜ」を使わずに「なぜ」と聴くことが可能です。

実際には「どうして?」「なんで?」「どこ?」を使う場合も、さらにやわらかくなるように言い回しや声のトーンにも気をつけています。どうしてかというと、コーチングでは何でも話せる雰囲気を作ることが重要で、きつい言い回しによって本当のことを話してもらえなくなるとコーチングが成り立たないからです。

具体例:「なぜ」を別の言葉に置き換えた場合の比較

ここで、「なぜ」をストレートに使った場合と、「どうして」「なんで」「どこ」+やわらかくした場合を比べてみましょう。

基本形:うまくいかなかったのはなぜですか?

応用形1:どうしてうまくいかなかったと思いますか?
応用形2:うまくいかのかったのはなんででしょう?
応用形3:うまくいかなかったと感じるのはどんなところ(どこ)ですか?

応用形は1→2→3の順でやわらかくしていますが、どの聴き方が答えやすいでしょうか?

上で示したように、聴き方ひとつで受ける印象が違ってくるとともに、話しやすさが変わってきます。相手と良い関係を築きたい場合、質問の仕方にも注意を向けることが大切です。

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