コーチングでのタイプ分けについて

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コーチングでクライアントを4つのタイプ(コントローラー・プロモーター・アナライザー・サポーター)に分けて対応する方法があります。書籍「新 コーチングが人を活かす」にも4タイプの活用を紹介していますが、私は4タイプに分けるやり方をあまりオススメしません。

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理由はいくつかありますが、まず第一に世の中には多種多様な価値観や資質を持つ人たちがいるため、人をたった4つのタイプで分類すること自体が不可能だと考えています。もし仮に分類する場合はコントローラー○%・プロモーター○%・アナライザー○%・サポーター○%といったように、成分表示というか傾向を大まかに数値化するくらいしかできないのではないでしょうか。つまり、4タイプに分ける精度がそれほど当てにならないと考えています。

また、タイプ分けの際クライアントを4つのタイプのどれかであろうと分析および判断することになりますが、コーチングではクライアントについて分析や判断を行わないスタンスが基本です。

タイプに当てはめるのはクライアントに対して分析と判断による決めつけを行うことになり、「○タイプだから○○だろう」といった先入観を持ってコーチングを行うことになるため、あまり好ましくありません。コーチングでは、クライアントのありのままの姿を受け入れて話を聴くことが重要ですが、タイプ分けによって先入観というフィルターができてしまい、ありのまま受け入れることが難しくなってしまうと考えます。

仮に4タイプに分類できたとしても、あなたが思ったタイプと実際のクライアントのタイプが外れていたら、話が噛み合わなくなるためコーチングはかなりギクシャクしたものになるでしょう。例えば「〇〇さんはプロデューサータイプだと思いますが、いかがですか?」と聴いた場合に「イヤ、分析するのが好きなのでアナライザーだと思います」などとなったら目も当てられません。

以上のことから私はタイプ分けを行いませんが、クライアントがどんな人なのかは傾聴や質問などを適切に行って話を聴いていれば簡単にわかります。むしろタイプを分析するよりも話を聴いたほうが圧倒的にシンプルかつ楽なので、必要性を感じていません。

したがって、経験則ですがわざわざタイプを分析するためにリソースを割くなら、傾聴や質問などのアプローチに集中したほうがコーチングはうまくいきます。特にコーチング初学者の方はタイプの分析に気を取られて、傾聴や質問などがおろそかになりやすく、それでは本末転倒なのでクライアントの話を聴くことに集中したほうが良いと思います。

それでも4つのタイプを活用したい場合は、上に述べたことを念頭において、まずは傾聴や質問など、コーチングの基本的なアプローチをしっかり行い、余裕がある場合はタイプ分けを参考程度に使うくらいのスタンスで良いのではないでしょうか。

コーチングでは、あなたとともに今ここにいるクライアントに全力で集中して頂きたいと思います。

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株式会社自由の森

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