「新コーチングが人を活かす」は職場や家庭でコーチングを活用したい人にオススメ!

コーチング
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以前から気になっていた「新 コーチングが人を活かす」がKindle Unlimitedの読み放題対象になっていたので読んでみました。

本書の前身となる「コーチングが人を活かす(未読)」の出版から20年経ち、大幅に改訂した内容になっているようです。

傾聴や質問、オウム返し(反映)など、コーチングの基本的なスキルの説明などをベースに、相手が充分に力を発揮するためのノウハウが盛り込まれています。また、通常触れられないクローズド・クエスチョンの使い方など、中級以上の方にも参考になる点が多いと思います。

「引き出す」という表現を使わないようにしたことや、私も偉そうで気に入らないと思っていた「承認」を原語の「アクノレッジメント」に改められていたり、コーチングの本質により近づいた内容にしようという意気込みが伺えます。私も「引き出す」に違和感を覚えていたので、過去の下のような記事を書きました。

コーチングで引き出す、導くというのに疑問
今回は私がコーチングを行うようになってから、疑問に思っていることについて書きます。 ほとんどの書籍に、コーチングは「人の可能性を引き出す」とか「目標に導く」などと書いてあり、コーチング行っている方のホームページやブログなどでも同じよう...

本書を活用する上での注意点

基本的には良書ですが注意すべき点として、本書はあくまでコーチングを職場や家庭などで活かすための方法論であり、コーチングのプロレベルまでフォローできるとは言えないため、致し方ないことですが厳密にコーチングのスタンスを貫いているわけではないことが挙げられます。

まず、55番目に「個別対応で才能を開花させる」という見出しが見られることです。コーチングはクライアントを尊重するので、意思決定についてコントロールしません。したがって、使役であり上下関係が内在することを示す、〇〇させるという言葉には違和感を覚えます。私なら「才能の開花を支援する」と書きます。コーチングで個別対応は当たり前で、この項は内容もフワッとしているので、著者の本書を充実した内容にしたいという思い(ここは大いに評価したいです)が空回りしている印象です。

また、クライアントを4タイプに分けて対応を変えるというのがコーチ・エィの提供するコーチングの特徴ですが、この点についても注意したほうが良いと考えています。

コーチングでは、主として対人関係上の特徴を切り口に、人をコントローラー、プロモーター、アナライザー、サポーターのつのタイプに分けています。

本書では上の引用のように、コーチングでは一般的に4タイプに分けるような表現で書かれていますが、例えば「コーチング・バイブル」にはこのような記載はありません。したがって、コーチングにおける絶対的な不文律ではないので、使いたい人は使えば良いと思います。

コーチングの入門あるいは組織で活用する目的では有用

前項で注意点を挙げましたが、実際にはコーチングを職場あるいは家庭などで活用したい場面がほとんどだと思いますので、コーチングについての入門用~中級用として、また組織で活用したい方には充分すぎるほど役に立つでしょう。

特に、巻末の「こんな場合はこのスキル 本書活用のガイド」は状況ごとにスキルをまとめてあるので、対人スキルのレファレンスガイドとしても活用できます。

したがって、「新 コーチングが人を活かす」は日常の様々な場面でコーチングを活用できるのでオススメです。

著者の鈴木さんのお人柄か、コーチング本としてはちょっと盛り込みすぎというかおせっかいな感じもありますが、コーチングについてわかりやすく整理されているので、私も入門用としては本書を推していきたいと思います。

本書を読んで、コーチングを極めたくなった方は下の「コーチング・バイブル」もオススメです。

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