隠された真の社名の由来たる偶像を手元に置くべく、RGフリーダムガンダムを作ってみた

アニメ・特撮
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はじめに

フリーダムガンダムは、アニメ「機動戦士ガンダムSEED(2002年)」および「機動戦士ガンダムSEED Destiny(2004年)」、いわゆる種ガンダムあるいは種死に登場する、主人公のキラ・ヤマトが乗る最強(だった)モビルスーツです。平成仮面ライダーで例えると、主人公ライダーの最終最強フォームです。

後にDestinyでシンの駆るデスティニーガンダムに負けて海に沈みますが、後継機で最強オブ最強の金色が各所に施されたストライクフリーダムより、私は無印フリーダムのほうが装飾的でなく(イヤ翼wwwとかツッコまれたらアレですが)、シンプルで格好いいと思います。(※個人の感想・異論は認める)

実は2008年に設立した会社名(株式会社自由の森)の由来だったりします。Destiny放映時はネットで調べたり本を読むなどして、独立の準備を始めた頃でした。当時派遣社員として社会インフラ系の電気機器メーカーで働いており、社員並みの仕事をこなし、超多忙で残業代が基本給を超えたり、趣味が無駄遣い(飲み代月15~20万)という狂った生活を送っていました。

荒みきった日常で自由を渇望していた私は、自分の価値観として自由が大きな位置を締めていることに気づき、最強の力を手にしながらどんな状況でも不殺を貫くキラとフリーダムガンダムのような存在になりたいとの想いを胸に秘め、社名に自由を付けることを決意しました。

また、初登場時パイロットのキラにラクスが言った「力だけでも、想いだけでも駄目なのです。」というセリフがとても印象に残っていて、想いを力に変える装置としての会社を設立しようと思いました。

オタクにありがちな、得意ジャンルになった途端ものすごい早口で喋っていそうな前説はこれくらいにして、会社設立から12年経ってダレてきた部分もあり、タイトルの通り象徴的な偶像を手元において愛でつつ、初心を忘れず気合を入れ直すべく、バンダイのプラモデル「RGフリーダムガンダム」をAmazonで在庫が戻ったので勢いで購入しました。

最初HGCE版を買おうと思いましたが、Amazonの在庫がなくRGより高値になっていたので断念しました。余談ですが、他のシリーズだとHGUCじゃね?と思ったら、UCは”Universal Century”の略なので、SEEDシリーズは”Cozmic Era”でHGCEなんですね。ほとんど同じ意味だけど。

また、翼が大きくて自立するか微妙だったのでアクションベースも購入しました。

シートの種類が色と素材別にA~G+SBがあり、全部で10枚あります。圧巻。

1.ものすごく精巧で見えない部分も精密に再現

標準のガンプラといえるHGの場合、外装自体がキットを支える構造体になっていますが、このRGは内部フレームから組んでいって、装甲やバーニアなどを付けていく作りになっています。

各パーツが精巧にできており、装甲を付けるとまったく見えない部分もきっちり作り込まれています。組み立てにかなり手が掛かるものの、「ロボットを作っている」という感覚を味わうことができます。

写真は頭の部分ですが、こんな小さいのに10個くらいパーツがあります。側頭部のパーツを付けたら、グレーの構造体は外からほとんど見えません。また写真ではデカールを貼っていますが、目とメインカメラがクリアパーツになっていて、腕さえあればLEDを仕込んで光らせたりできそうです。

2.デカールも精密で数が多い

付属のリアリスティックデカールも非常に精密で数も多く、リアルな兵器としてのディテールを醸し出すことができます。85+30種類で、細かいものが沢山あるので数えるのは断念しました。また、関節部分はメタリック、ザフト仕様とキラ仕様の2種類あるなど、異常なほどのこだわりを感じます。

私は組み上げて燃え尽きたのと、アニメに出てくるフリーダムの見た目になって満足したので、目の部分だけ貼って、外装と関節のデカール貼りはせずに完成としました。

3.成形技術や素材もすごい

可動パーツがランナーに繋がれた状態でできていることにメチャクチャ驚きました。成形技術が狂ったレベルで超絶に高いことが伺えますが、一体どうやって作っているんでしょうか。

下の写真は左腕ですが、手が取り外し可能で、肘が稼働します。

また、素材がメインのポリスチレンに加え、強度が求められるフレームは硬いABSで、指や可動部分でしなやかさが必要な部分はやわらかいポリプロピレンになっており、まさしく適材適所の布陣となっています。

製造工程について調べてみました。興味のある方はご覧ください。

4.素組でも相当格好いい

基本的にプラモデルはランナーのゲート処理が面倒ですが、このキットはランナー部分の隠せるところは隠し、隠せない部分も側面と背面のなるべく目立たない場所にくる作りになっていて、素組でも相当格好よく仕上がります。(仕上げてないけど)

私はニッパーで一発切りをしてから、カッターで削って軽く爪ヤスリをかけるだけでという雑な組み方をしました。さらに前述の通り素組ですが、キットの出来がいいのでかなり格好いいです。

これをゲートを完全に消して塗装し、デカール貼りなどしてキッチリ作り込んだらどれだけ格好よくなってしまうのか…。

5.翼がデカすぎて自立できず、アクションベース推奨

唯一の難点は翼がデカすぎて自立できないことです。立ちポーズで無理やり自立させようとすると、足を極端に後方にずらしてスキージャンプの姿勢のようになり、メチャクチャ格好悪いです。

したがって地上のポーズでも、アクションベースを使うことが前提だと思います。

商品名に「アクションベース(略)プラモデル」って書いてありますけど、プラモデル用という意味だと勘違いしました。アクションベース自体がプラモデルだったんですね。Amazonの商品ページに完成写真しかなかったから知らなかった…。

フリーダムを組み上げた後に飾ろうと思って、ウキウキで未開封のゆうパケットから出したたらプラモデルだったことがわかり、大食いメニューを完食した後にもう一品おかわり追加された気分になりました。

プラモデルとは言え、テンションが掛かる部分はビス止めになっていて強度に不安はありません。

むしろ前と後ろのベース部分が、ジョイントパーツではさんで繋いでいるだけなので、こちらのほうが危険です。ガンプラをセットして写真を取ろうとした際、外れてしまいガシャンと落としたので、気になる方は接着したほうが良いかもしれません。

6.完成写真

アラフィフのおっさんが迫りくる老眼に負けずに頑張って作ったので、見てやってください。素組で目のデカールのみ貼っています。

正面

側面

背面

バストアップ

まとめ

パーツが多くて細かいのと、初のRGということもあり、組み上げるまでに10時間以上掛かりました。

パーツが小さいので紛失に注意が必要です。私は左手を組んでいるときに人差し指が外れて、直そうとしてピンセットで挟んでいたら力が強すぎて吹っ飛んでどこかに行ってしまいました。

説明書の図を見ても組み方が分かりづらい箇所がいくつかあり、かなり苦戦したのと、小さいパーツを押し込むので指が痛くなりました。これらの苦難を乗り越え、組み上がったときの達成感は半端じゃありません。

出来上がりがすごく格好いいので大満足です。白いパーツは明暗の色分けがされているので、組み上がりの立体感が引き立ちます。今回写真は撮りませんでしたが、ハイマットフルバーストもバッチリ再現可能です。

冒頭に書いたとおり、自由の象徴たる偶像を手に入れて最高オブ最高の気分になったので、初心に帰って仕事に邁進する所存です。

コメント

  1. setono0421 より:

    なぜ急にフリーダム?
    と思って読んだら、思いのほか森さんの中でデカい存在だったことに驚きました。
    自由ってここからきてたんですねー。
    RGを作るのは大変だったと思います。
    お疲れさまでした。
    かっこいいですね!
    ぜひポージングの写真も見てみたいですー。

    • Akihiro Mori より:

      setonoさん、コメントありがとうございます。
      当時忙しすぎてガンダムとライダーしか観られなかったので、受けた影響が大きかったです。
      RGがこんなに大変だと思いませんでしたが、格好いいので大満足です!
      ポージングは時間があるときSNSにアップしますね。