「ホモ・デウス」は、人類の未来を考える上で重要なガイドブックなので全力でオススメ!

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歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの著書「サピエンス全史」の続編、「ホモ・デウス」の日本語訳が出版されたのでKindle版を早速購入して読みました。購入時に上下合本版を見つけられず、上下別々になってしまったのが悔やまれます。

サピエンス全史に引き続き全力でオススメしたい良書だったので、できるだけネタバレを避けつつ、ポイントと感想について述べて本書の魅力を紹介します。

1.これから人類はどこへ向かうか?がテーマ

サピエンス全史の最後で問いが発せられていたので、本書ではこれを引き継いで「これから人類はどこへ向かうか?」ということをテーマにしています。サピエンス全史と同様、答えそのものではなく、答えについて考察するための材料を丁寧に提示しています。

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まずは「人類とは何か」ということを人類の辿ってきた歴史を軸に、生物学や脳科学など最新科学の研究結果も踏まえて説明をしていきます。この内容がかなりの部分を占めていますが、人類のこれからを考えていく上で非常に重要なので、きちんと押さえておきたいところです。

2.「ホモ・デウス」とは?

知識のある方ならご存知だと思いますが、ホモが猿で、デウスが神を意味するので「ホモ・デウス」は「神の猿」という意味です。

どういうことかというと、ホモ・サピエンスである我々人類がテクノロジーを発展させていくと、既にそうなりつつあるかもしれませんが、いずれ「ホモ・デウス」つまり神とも呼べる存在が生まれるのではないかということです。

「ホモ・デウス」が人類から生まれるのか、はたまた他のなにか、あるいは何者かなのか、といった内容で話が展開していきます。

3.最悪の未来か、それとも…

これが本書のテーマなので当たり前ですが、これから訪れるであろう人類の未来についても触れていて、現状から導き出される推測を基に考察がなされています。

我々人類にとっては目を背けたくなるような内容も含まれており、かなり突っ込んだ考察になっていて「そうならないためにはどうしたら良いか」について真剣に考えたくなってきます。

著者もそうした最悪の未来を望んでいるわけでなく、あくまでも考えるためのきっかけとしてこの本を書いたと述べているので、見事にその思惑に乗せられてしまった感はあるものの、喜んで乗って行こうと思える内容です。

4.感想とまとめ

この本を読んで日頃から感じていた「未来は今もう来ている」ということを、改めて強く実感しました。SF の命題さながらの課題に、今まさに直面している我々人類が、これからどこに向かうか、あるいは向かうべきかを考えるためのガイドブックとして、多くの人に活用して頂きたい一冊です。

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また、この本を読むか読まないかで、情報格差がかなり広がるのではないかと感じています。現代におけるノアの方舟になりうる本だと言えるでしょう。著者がユヴァル・”ノア”・ハラリだけに〜!オチがついたところで、情報エリートを自認する人はもちろんのこと、次の時代に取り残されて沈みたくない人は、迷わず読むことをオススメします。

上下巻合わせるとかなりのボリュームなので、Kindleの上下合本版がオススメです。

前作の「サピエンス全史」を未読の人は、先に読んでおくことをオススメします。全世界で800万部売れたようですが、買った人全員が読んでいると仮定した場合、人口を70億人で計算すると875人に1人が読んでいることになります。思ったよりも少ないと感じたので、本書と併せてもっと気合を入れてオススメしていきたいと思います。

レビュー記事も書いていますので、よろしければご参考にどうぞ。

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